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宮「親父さんまだ居るかな、どうしよ」
アパートに着くなり急にアタフタし始める宮近くん
「多分もう家でたと思う」
宮「ほんと?Aちゃん何階に住んでるの?」
「5階だよ?」
宮「よし、行こ!送る!」
「いいよいいよ、大丈b」
宮「俺が大丈夫じゃないの!」
宮近くんがあまりに食い気味で言うから
びっくりした
言動だけじゃない、
行動からも滲み出る優しさ
“クラスの人気者”その意味が強く理解できた
宮「行くよ」
「あっ、うん」
再び私の手を掴み階段へを上がる
気付けば、当たり前の様に感じていた、
孤独
不安
恐怖
が消えていた、少しの時間だけだけど消えてたんだ
「宮近くん凄いね」
心の声が思わず漏れる
宮「ん?」
「え?」
宮「あ、いや。なんか言った?」
「あっ、いや何にもないよ!」
宮「そう?あ、着いた」
宮近くんに手を引かれあっという間に5階
宮「親父さんほんとに居ない?」
不安げな表情で私に問いかける
「ちょっと待ってね」
そう言って私はドアを少し空け玄関を確認した
「うん。居ないよ」
宮「良かった…」
「こんなとこまで送ってくれてありがとう、!
……嬉し、かった」
宮「いつでも送るし、迎えにだって行く!
電話くれて嬉しかった。これからも沢山頼れよ?」
「うん。ありがとう」
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みろこ(プロフ) - すごくいいお話です、。更新がんばってください!! (2020年1月14日 22時) (レス) id: e88739cb4f (このIDを非表示/違反報告)
けーぽ(プロフ) - めっちゃ面白いです!! (2019年12月10日 23時) (レス) id: 386d70d567 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅 孔 雀 | 作成日時:2019年11月30日 23時