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先「はい。ここの活用形わかるひとー」
先生には悪いけどため息がでる程しょうもない授業
「はぁ」
正直、古文なんて学んでいつそれが活かされるというのか教えて欲しい。
授業中だけど話なんてほとんど聞かずに
安定に街を眺めていた。
私が生きているこの「街」
駅もあって小さな商店街もあって活気的
笑顔も幸せも溢れている街
手を繋ぎ笑を零しながら歩く親子
ご近所さんと仲良く話す主婦
きゃっきゃと騒ぎながら登下校するクラスメイト
1つも、繋がりも関係も私にはなくて…虚しい。
愛を見失ってしまう。だとか
愛を愛と気付けるのか。とか
わからない。考えたくない。
「愛」なんて私には無縁。
今までもこれからも与えられないもの。
頭がむしゃくしゃするな…
なんて思ってたら
先「はい。じゃあ今日ここまでなー」
授業が終わった。
休み時間になっても話す相手もいない
それに隣にいるであろう宮近くんとは正直気まずい
だから私は街を見つめるという選択肢しかないんだ
…
宮「また外見てる」
「えっ?」
あまりにも普通に話しかけてくるから驚いた。
宮「外眺めるくらいなら俺と話そうよ!」
ちょっと、いやだいぶキュンとした自分がいた。
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みろこ(プロフ) - すごくいいお話です、。更新がんばってください!! (2020年1月14日 22時) (レス) id: e88739cb4f (このIDを非表示/違反報告)
けーぽ(プロフ) - めっちゃ面白いです!! (2019年12月10日 23時) (レス) id: 386d70d567 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅 孔 雀 | 作成日時:2019年11月30日 23時