30.冷たくて熱い ページ30
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10分も教えてもらえば
ジミンの手から離れ
いくらか自分一人で氷の上に立てるようになり
「・・・っ、」
私は広いスケートリンクの端で
いまだ、壁にしがみつくキムテヒョンの元へと向かって
「滑れるようになった?」
テテ「うん、少しだけ進歩した。」
ぎこちない彼が壁から両手を離すだけで
心配になって私はその手を支える
引き気味の腰に
丸まった背中
「っはは、出来ないこともあるんだね。」
テテ「っフフ、なんでもこなすように見える?」
一歩、一歩
向かい合った私に掴まりながら足を進める
「完璧に見えるけどその方がちょっと安心する。」
テテ「完璧なんかじゃないよ。」
軽やかに滑っている他の人たちをよそに
「一回手放すから、」
テテ「ッオ、オ、」
両手をバタバタとさせバランスを取る彼が
「ここまで来てみて。」
1メートル
2メートルと離れた私のところへと滑ってきて
テテ「ッハハハ。」
「すごいっ。」
手と手を握り、嬉しそうに笑うから私も幸せな気持ちになって
私からまた離れて
調子に乗ってカッコつけて滑り出すから
少し進んだところで
大きな尻もちをついてしまったキムテヒョン
「っ大丈夫!?」
テテ「ッハハハ、いってぇ・・」
手を貸すと氷についたその手がとても冷たくて
立ち上がると私の頬に触れてきて
「・・・っ、」
ひんやりとしたその手に思わず肩をすくめてしまう
テテ「っひひ、冷たい?」
「ううん、あつい・・」
思わず急上昇した自分の熱に出てしまった言葉
テテ「・・っ、俺も、」
「・・・っ、」
テテ「・・動いて熱くなってきたから、マフラー置いてくる。」
私の側から離れて進み出すその背中
周りを見渡せば
いつの間にか私だけしか居なくなったスケートリンクに
ユンギ「邪魔しちゃいけないから俺らは先に帰るよ。」
テテ「っえ!?」
ジミン「タクシー代ある?」
テテ「ジミンも帰るの?」
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77 - なゆさん» お待たせしてすみません( ; ; )コロナ禍で止まっていた日常生活中は更新出来ていたものが、仕事や子供達の習い事や部活に試合と再開した途端、家事してたら中々時間が取れなくなって気付いたら一ヶ月経っていました( ; ; )そしたら更新停止と表示されてたこと知ら (2021年1月1日 22時) (レス) id: 349715234e (このIDを非表示/違反報告)
なゆ - 更新停止ってなってたので… 違ったのですね 良かった〜嬉しいです^ ^ 楽しみにしてます こちらこそすみません ありがとうございます^ ^ (2021年1月1日 21時) (レス) id: c3cca9217a (このIDを非表示/違反報告)
77 - なゆさん» すみません中々続きが書けずにいまして( ; ; )やっと正月休みに入るので時間を作って書いていきたいと思います。申し訳ないです(><) (2020年12月31日 0時) (レス) id: 349715234e (このIDを非表示/違反報告)
なゆ - 77さん ずっと楽しみにしてました。 残念です(ToT) (2020年12月29日 22時) (レス) id: c3cca9217a (このIDを非表示/違反報告)
77 - 美幸さん» ありがとうございます★続きまた明日か明後日書けたら書きますね(^-^)コメント嬉しかったです! (2020年11月21日 8時) (レス) id: 349715234e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:77 | 作成日時:2020年9月6日 22時