赤いリードと緑のベンチ TH

3.ヨンタンの誕生日 ページ3

．









それから次の日も



チョコを繋いで同じ時間に散歩に出かける









すると緑のベンチに座ってヨンタンを携帯で撮影している彼がいて









テテ「おっ、おはようございます。」









私に気付いてニカっと微笑むマスクの人









「っ、おはようございます。」









ヨンタンの誕生日









聞いていたから、またここで会えたらなと思い



仕事帰りに買ってきた犬のおもちゃを後ろに隠して









「ヨンタンっ、誕生日おめでとう。

ッチャヂャーンっ！」




テテ「アッハ、タニに！？」








尻尾を振るヨンタンがジャンプしてくるから私は蹲み込んで








テテ「ありがとう！


タナぁ、お座りは？」








私の目の前でお座りをしてみせるヨンタン



あまりにも可愛くて








テテ「お手も出来るよ。」



「ほんと！？タナ、お手っ。」






手を出して見せるが嬉しさのあまり興奮しているようで








テテ「タナぁ、お手っ。


お手は？いつも出来るじゃん。」









隣に屈んで一生懸命して見せる彼が可笑しくて









テテ「ダメだ、笑 もうおもちゃにしか目がない。」



「はいっ、タナ。」








誕生日プレゼントを差し出すと咥えて遊び始めるヨンタンに




笑みが溢れる飼主の彼








羨ましそうにチョコも一緒になって遊び始めるから








「タナ、アッパに持ってきて。


ヨンタンのアッパどこ？」




テテ「アハハッ、見向きもしない、笑」




「おもちゃに夢中だね。」

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