愛してほしいと叫んだのは、

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三年生になって時間が過ぎるのがもっと早く感じるようになり、もう夏休みが終わった。

大谷くんは夏の大会が終わって、悔しい結果だったみたいだけど、本人はいつもと変わらない様子だった。


私達女子組は部活には入っていないから本格的に志望校を決めたり、夏期講習、遊びに出掛けたりと去年と同様英語の勉強もしつつ遊びにも行ってと充実した夏休みを送った。

学校が始まってまた大谷くんといろいろ話をしたけど、部活を引退した大谷くんは次のステージを見ているようだった。


そして9月のある木曜日。


友香里と麗花が売店にお昼を買いに行った時のこと。



「ねぇ、Aさん」

大谷くんが私の机の角に座る。


「どうしたの？」

「今度さ、夜ご飯一緒に食べに行かない？」

「ご飯…？大谷くんいいの？」

「本当はさ、ずっと一緒に出掛けたいと思ってたんだけど野球に専念したくて誘えなかったんだよね、今少しだけ落ち着いたからどうかなって」

「私も大谷くんとご飯行ってみたいと思ってた！」

私と出掛けたいと思ってくれていたなんて嬉しい、しかもあの大谷くんが、女子とあまり関わらない大谷くんが私と…

「今週の土曜日って大丈夫？」

「うん！大丈夫」

「じゃあ17時に学校で待ち合わせしよう」

「楽しみにしてる！」









これは、とんでもない事になってしまったのかも

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