ファン以上 恋人未満？-Ryosuke.Y-

素の大貴くん ページ41

愛「頑張りましょう!」


『はいっ!』


肩をぽんっと叩いてくれた愛未さん


『横峯あかり役のAです、今日は撮影に協力していただきありがとうございます
長丁場にはなりますが、どうぞよろしくお願いします
一緒に最高のシーンを作りましょう』


韓国ではエキストラさんへの挨拶は基本だった


日本ではどうなのか分からないけれど、挨拶して悪いことはないだろう


「Aちゃーん!」


「がんばってー」


「Aー!!」



愛「あら、ファンも結構来てるみたいね」


メイクでボロボロになった格好のエキストラさんから、歓声を貰った


『嬉しいですね、これ
ありがとうございます』


撮影は順調に進み、今日の撮影が終わった



大「Aちゃん! お疲れ様!
大丈夫だった?」


『大貴くんもお疲れさま、何事もなく終わったよ』


大「ファンも結構来てたって比嘉さんに聞いたよ」


『そうなの! ご挨拶したら名前を呼んでもらえて、元気でた』


大「エキストラが多い撮影ってさ、ちょっと音楽特番とかコンサートとかに似てない?
ファンが来てたり、他の役者さんのファンが来てたり」


『そうだね 大貴くんのファンは来てた?』


大「ジャニーズはそういうの厳しいからね」


『そっか』


大「山下くんのファンが集まったら凄いことになりそう!」


『明日も同じエキストラさんが来るんだよね?』


大「そうだね、けどAちゃんは別の駅のシーンがあるでしょ?
それは別の人達が来ると思うよ」


『そっか...』


また不安になるなぁ


大「きっと大丈夫だよ!
もしAちゃんのこと傷付ける人がいても、守ってくれる人だってたくさんいるんだからね?」


『そうだよね、ありがとう』


大貴くんの笑顔って、元気が出る


すごいなぁ


『今度は明るい役を演じてる大貴くんが見てみたいなぁ』


大「え? 素の俺になっちゃいそう!」


『そうかなぁ 大貴くんなら上手く演じ分けそう』


大「次はそんな役でまた共演しようね」


『ふふっ、そうだね、楽しみ』


2人して青いスクラブ姿のまま、ロケバスでお話


恵「お疲れー
あ、有岡 Aのこと口説いてんの?」


大「ちょ、戸田さん違いますよー」


『わたしが口説いてました!』


恵「うわー、贅沢
そうだ、クランクアップしたらご飯でも行かない?
コードブルー女子会にAとふみかも呼びたいね、ってガッちゃんと話してて」


『え!! 行きたいです!』


不安もいっぱいだし、撮了の寂しさもあるけれど


まだあと少し、楽しまなくちゃ

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