ファン以上 恋人未満？-Ryosuke.Y-

お悩み相談家 ページ14

大「あっ、Aちゃんだ!」


Aちゃんと日本デビューしてからの話を聞いてると、

遊びに行ってたNEWS先輩の楽屋から帰ってきた大ちゃん


『あ、有岡さん お邪魔しています』


涼「気にしなくていいからね?」


ただでさえ大ちゃんとドラマだってのに、


大「Aちゃんもコードブルー出るんだよね!
俺もだよ〜」


『有岡さんもなんですかっ?』


大「あれ、聞いてなかった?」


『すみません、マネージャーからは先のお仕事のお話はあんまりされないんです...
まだお医者さん役か、患者さん役かも知らなくて...』


きっと、目の前の作品とちゃんと向き合う努力をしてるんだね


"日本ではまだまだ駆け出しだ"って接頭語のように言う彼女だけど、


中国や韓国では子役から活躍している大女優


涼「まだ知らないんだって、ネタバレ禁止〜」


大「そうだね、けど共演楽しみにしてるね!」


"お邪魔しました〜"っていのちゃんの方に行った


『...実は涼介くんとの映画も、学園モノってことしか聞いてないんだ』


てことは恋愛モノか、青春モノかも知らないってことか...


涼「大ちゃんとのドラマもだけど、俺との映画もちゃんと楽しみにしといてね?」


『ふふっ、もちろんだよ
今からもう楽しみだよ?』


それからは、彼女の悩みなんかも聞いて、


日本で認知度が低いから、ドラマにもっと出たいけど、

海外需要に応えるために映画のオファーを優先的に受けるっていう事務所の方針があるってことや


日本語での作詞が難しいってこと


アドバイスなんてするつもりないし、芸歴では先輩の彼女にそんなものは必要ないと思う


だけど、


涼「これからもさ、Aちゃんの悩みは俺が聞くよ?」


『......うん、ありがとう』


一瞬迷った後、笑顔を見せてくれた


涼「ほら、おれナミヤ雑貨店だし!」


迷惑だったかな...


取り繕うってわけじゃないけど、早とちりして空振るのは嫌だ


涼「あの、さ?
マリウスと仲良しだって健人に聞いて、俺の方がファン歴長いのに...って
ごめん、忘れて」


嫉妬なんて勝手にして、おかしいよな



『ふふっ、嬉しいよ?
マリくんにこんな悩み、相談したことないよ?』


涼「そっ、か... よかった」


『マリくんは弟みたいな感じだし、境遇が似てるっていうか...
それと、前に話したの覚えてる? いまドイツ語の勉強をしてて...
ってこんなに言い訳みたいにして、変だねわたしっ』


涼「そんなことないよ、ありがとう」

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