＜睡眠＞ ページ10
(相互さんリク)：クザンさんに寝かしつけてもらいたい
『眠れない…』
夜中に目が覚めるが、明日は学校だ。
あーやだやだ、寝たくないけど寝ないと。
『あーダル……』
なんて淡い光を眺め、瞳を閉じるがまた開くを繰り返していると
ある瞬きをした瞬間に、
｢あららら、Aちゃんまだ寝てないの？｣
『は、え、……』
クザンさんｯ！？っとガバッと身体を起こすと｢まぁまぁ｣と肩に手を添えられ、もとの位置に戻される。
なになに？え？
｢そんな目を開いたら、逆に目が覚めちまうじゃねェのよ｣
｢この時間帯まで起きてるの珍しいな、明日ァ……なんだァ、あれ、あの〜…忘れたもういいや｣
夢だと割り切って話しかける
『…学校のことですか？』
｢そうそうそれよ、学校が始まることに対する緊張やらなにかで眠れねェんだろ？｣
『そーなんですよ』
『もういや』というとそっと大きな手が私の額に添えられる。
冷たい＿＿＿＿＿＿＿＿
そのまま手を添えたまま私のベッドにクザンさんが座る。
ギシッ…とベッドが沈んだがこの際、気にしない。
｢どう？｣
『冷たくて、気持ちいいです…』
｢考え事してる時は頭を冷やすといいのよ｣
『へぇ〜…』
｢俺もよく眠くなるわァ｣
『クザンさんは常じゃないですか』
｢んーなんか言ったァ？｣
『へへへなんでもありませーん……あ〜、…めっちゃ眠くなったきました』
｢そ、なら寝ちゃいなさいや｣
『いや、でも、まだクザンさんと居たいですｯ』
｢あららら、嬉しいこと言ってくれるじゃねェのよ｣
｢だが残念ながらお時間だ｣
『えー…』
どっこいしょ、と言いながら頭を天井にぶつけないように立ち上がるクザンさんに私は不満を向ける。
｢俺も名残惜しいがこればっかしはなァ｣
『やだー学校やだー』
幼児のように駄々を言葉だけ呟くと
｢そう言いながら、ちゃんと行くAちゃんは偉ェよ｣
頭を撫でられ、長い腰を曲げたと思ったらクザンさんの顔が
ひんやりと額に冷たいものが当たると有無なく、私の瞼は眠気と共にゆっくりと下がる
｢おやすみ、A｣
〇：(笑)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 33人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Marubox | 作者ホームページ：https://twitter.com/maru_kibun
作成日時：2020年8月25日 18時
