You belong to me. (ページ3)

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「起きちょるか」

『うぅ…う、ぅだだだだだだだだぁあッ!!』

『ほ、ほっぺが、ちぎれ「そこまで力入れとらん」

じゃあ力入れたらちぎれるってことじゃないですかッ!!

頬を抑えながら横にいる赤犬を睨むがなんともとらわれていないのか彼の視線は既に夜空。

私が来るのいつも夜だけ、雨や普通といっても家の帰宅路ではお目にかかれれない夜空はかなり見たが満月はこの一ヶ月で初めて見た。

『ほんと、月が綺麗ですねー…』

くわぁ…と欠伸をしながら呟く。

てっきりスルーされる話題かと思ったら

「"今だけ"じゃァ」

と、"今だけ"？

『月は"ずっと"綺麗じゃないですか』

「ッ…」

『あーねむ、いッ！？』

なんだなんだ、

何が起きた…？

「気ィ張っとけと忠告はしたはずじゃァ」

重い瞼を押し上げると月を背に私の何倍もある男が

「お前が本気で言うとるかはこの際どうでもいい」

「煽るだけ煽りおってェ…、元々帰す気はなんてない」

「覚悟せェ」

だから私は"寝不足"。

〇：月が綺麗ですねの返し方って色々あって、Aちゃんにサカさんが「死んでも構わん」って返すか迷ったんですがAちゃんが地雷を踏みまくったらいいなーと。

【解説？と長編化させるときのネタ】

月が綺麗ですね＝愛してます、月はずっと綺麗ですね＝ずっと貴方のことが好きです

サカさんが"今だけ"って言ったのはAちゃんが寝ようが寝まいが、いずれは消える存在だろうと一歩引いていたのに、ね。

マグカップはサカさんがAちゃん用に買っといてくれた、自分のサイズだとAちゃんにジョッキですかと言われたから。

もしもサカさんが自分のマグマで鉱物(ダイヤモンドetc)を作り出せたらそれでAちゃんに指輪贈ってほしいなーーーーーーー((

〇：正直、書いてて楽しくなって長くなりました。

…危うくこれでまた長編書こうとしてました、…あ、あははー。