【寝不足】 ページ1
【マシュマロリク】
寝たときに見る夢で夢ちゃんがサカズキさんに会うって展開よくないですか！？！？
『すみません、頬をつねっていただいてもよろしいでしょうか』
「…」
『…』
「…あ？」
_____寝不足_____
私は今現在、夢を見ていて推しでもないワンピースの赤犬邸にいる。
ちろっと目線をあげると視界に映るものに息を飲む。
胡坐で腕を組む彼は筋骨隆々、背景の庭園はさながら絵そのもの
これぞ和の美といっても過言ではないハズだ。
なんて現実…夢逃避をしたいのだろう、あーなんでこんなことに。
私を見下ろす巨人に今更怖くなってきた。
やば目があ「名を言え」
『A、…Aです』
「どっから入った」
『それはさっきご説明した通り「馬鹿にしとるんか」
ぎろりと睨まれるがここであからさまに怖気づいたら殺され…
いやどのみち消されるか、もう知らね。
『もうなんでもいいんで追い出して頂いても構いません。せめて、朝になるまでいさせてくださいッ!!』
と、パジャマ姿で土下座したら彼の監視付きで"朝まで"いさせてもらえることになった。
座布団に正座、疲れた。
庭園を見てみたい欲はあるが今は夢の中であるはずなのに眠い
それにあの眼力を超えて縁側まで行ける気がしない
すぐ傍の部屋の角に移動するだけでもあの視線の圧が凄いが、すみっこは許してくれたらしい。
畳の上で体育座りとか初めてかも、なんて考えながら顔を膝にうめて目を閉じた。
どうせ夢だし、どうにかなるでしょ。
翌日、自分の部屋のベットにいた
当たり前か、にしても…
赤犬を前に寝るとか私すげぇな、なんてあくびをしながらベットから降りた。
その日以降、私の夢には赤犬しか現れなくなった。
next＿〇
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作者名：Marubox | 作者ホームページ：https://twitter.com/maru_kibun
作成日時：2020年8月25日 18時
