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安「木村刑事...捜査内容を話して良いんですか?汗」
コ「しかも国家機密混じってるよね?汗」
木「凛を止めるには仕方ないです。ファイターズの方達にはこいつのストッパーにもなって欲しいですし」
「何よ、人を暴走人間みたいに言って」
木「十分暴走してるから」
榊はぐうの音もでないのか拗ねた顔になった。
こんな顔初めて見た。
木「大体お前が辞めるなら杉野はどうなるんだよ?」
「杉野と榛名は運良く巻き込まれなかったんだもの。マスコミの目をそらす事なんて簡単よ」
木「お前、頭良いくせに頭悪いよな」
「ちゃんと日本語喋ってくれる?」
榊ってこんなに話す奴なんだな。
俺はこいつの話、聞いたことないわ。
木「お前が守ろうとしてるのは栗山さんがいるファイターズだろ」
「!?」
栗「俺がいるファイターズ?」
木「凛が同窓会で話してた事とさっき栗山さんの発言を聞いて確信しました。あなたは俺たちを守って死んだ先生に似ているんです」
鍵「先生ってさっき言ってた超生物?」
「「「「「超生物と同じ...」」」」」
木「似てるって言っても人に対する態度とか考え方ですからね!汗」
そっちか...
良かった...
木「お前は元々球団に良い顔されてないから自分が辞める事が栗山さんを守る材料になると思ったんだろ」
西「は?どう言う事?」
安「球団を守れば栗山さんの居場所が確保される。選手を守れば栗山さんの仕事にも支障をきたさない」
コ「自分が矢面に立てばマスコミからも守れて万々歳」
木「球団は凛がいなくなる以外は平穏無事にすごせるし、元々凛を入れる事を疑問視してたから厄介者が居なくなって良い事づくし。そう言うシナリオだったんだろ」
「......」
栗「凛...お前はなぜそこまで...」
「...ただの自己満足です」
木「まあそれもそうだな。8年前に助けられなかった殺せんせーと似た栗山さんを柳沢の所為で苦しめられる事に我慢ならなかったんだから」
「なんで分かるかなぁ...」
木「E組なら誰でも分かるわ。お前の考えなんて」
榊の事を全て理解しているような木村刑事。
これが付き合ってきた長さの差なのか。
いや...
信頼の差なのかもしれないな...
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作者名:bell | 作成日時:2018年7月20日 20時