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風「榊さん」
宮「ん?誰や?」
コ「警視庁公安部の風見警部補だよ」
「...何か用ですか?」
風「公安部にあなたの警護を任せてもらえませんか?」
「警護を?」
風「あなた方は我々公安部が必ず守ります。ですから...」
「お断りします」
彼女の雰囲気がガラリと変わった。
これは、殺気だ。
「平だったあなたが昇格しようが何しようがあなた達のやり方は変わらない」
あなた達というのは公安か?
風「8年前の事についてはお詫びします」
「あなたが詫びたところで何になるの?」
風「......」
「私達にとってあなた達も柳沢も一緒なのよ。目的の為に他人の犠牲を厭わない」
風「そんな事は...!」
「じゃああの時、何故私達がいると知りながら銃を向ける事が出来たの?何故、渚とカルマに弾丸が向かったの?」
風「それは...」
「あなた達は世界を守る為に私達を犠牲にしようとした。今度はテロリストを捕まえる為に私達を犠牲にする?」
烏「そこまでだ。凛くん」
「烏間先生...」
「気持ちはわかるがここには無関係な人間もいる。殺気をしまってくれ」
烏間さんの言葉で重苦しい雰囲気がなくなった。
烏「風見さん、生徒達の警護は防衛省とFBIが行います」
風「しかし!」
烏「わかりませんか?生徒達は皆、公安を信用しません。そんな人達が警護に適さないのは確実です」
風「...わかりました」
そう言って風見は立ち去った。
立ち去るとき、すれ違う僕に公衆電話と呟いていった。
おそらくホテルの公衆電話の側で話をしようと言う事だろう。
安「コナンくん、彼女の側にいてくれるかい?」
コ「もちろん。そのかわり後で僕にも風見さんの話、聞かせてよ」
安「全く...君は侮れないな」
俺は風見に話を聞くべく、指定された場所に向かった。
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作者名:bell | 作成日時:2018年7月20日 20時