27 ページ28
安「凛さんがどんなに活躍してもヒーローインタビューがないのはそういう理由だったんですね」
「あなた詳しいのね。まあそう言うことよ」
安室さん、野球好きって言ってたのは本当なのか?
「でも今回の事で球団は解雇に踏切るかもね」
コ「まだ100%凛さんが狙われてるって決まったわけじゃないよ!」
「そうだけど元々私を切りたがってたから狙われた可能性ありってだけでも切る理由には十分よ」
なんか凛さんの考えと他の選手の態度と差があるなぁ。
選手は凛さんのこと気にかけてると思うけど...
コ「凛さん、球団はわからないけど選手の人達は凛さんのこと信頼してると思うよ」
安「僕があなたとベンチに飛び込んだ話をしたら聞いていた選手はみんなそろって僕にお礼を言ってましたよ」
「そう...入団してから変わらないと思ってたけど少しは良くなってるのかな」
凛さんは弱々しい笑顔を見せた。
話しているうちに夜も遅くなってきたので今日は休むことになった。
俺と安室さんは凛さんの向かいの部屋を取ってもらっているので彼女に自分たちが声を掛けるまで絶対に鍵をかけて部屋から出ないように約束した。
何かあったら連絡するよう安室さんと念の為俺の番号も伝えた。
コ「安室さん、どう思う?」
安「彼女は相当な覚悟を持って入団したんだろうね。最初から受け入れられると思ってないからコミュニケーションを深くとるつもりもなかった」
コ「それも問題だと思うけどそうなる理由もあったんだろうしね...」
安「ああ。そういったすれ違いが今回の事件を生んだ可能性もある。まだわからないことばかりだけど唯一のキーは...」
コ・安「「西川遥輝」」
安「明日は彼について調べた方が良さそうだね」
コ「うん」
明日からの動きを話し合って俺達は寝ることにした。
30人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:bell | 作成日時:2018年7月20日 20時