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目「榊さん、落ち着いて聞いていただきたいのですが今回の事は事件の可能性があります」
「...根拠をお聞きしても?」
目「榊さんがいらっしゃった当たりの鉄骨のボルトが数本見つかっていません。故意に外された可能性があります」
「.....」
佐「あなたは外野のフェンスの確認をルーティンとされていたと聞きました。あなたが試合前にあそこにいたのは予想しやすい事だと思います」
「そうですね」
目「我々は榊さん、あなたが狙われていると考えています」
磨「そんな...」
「.....」
佐「ショックかもしれませんが必ず犯人を捕まえます。捜査にご協力頂けませんか?」
「わかりました」
目「ありがとうございます。早速ですが犯人に心当たりはありませんか?」
「心当たりと言っても...」
佐「些細なことでも良いです。少しでも手がかりになれば…」
「いえ、その逆なんです」
「「「逆?」」」
「心当たりが多すぎて全く絞れないんです」
彼女の答えに話を聞いてた人間は全員ポカーンとしてしまった...
佐「どういうことですか?」
「私、日本で唯一の女のプロ野球選手なんです」
目「それは存じ上げてます」
「女という理由で私のことを快く思わない人間は沢山いるんですよ」
佐「それは他の選手も言っていました。しかし、命を狙う程ではないと...」
「選手には関係がないので伝えていませんが、私は何度も襲われてるんです」
「「「なんだって!?」」」
何度も命を狙われているって事か!?
目「それはいつからですか?」
「1軍に帯同するようになってからなので入団して半年後ぐらいですかね」
佐「そんな話、聞いたことないわ...」
「私は普段北海道なのでお世話になるのは大体北海道警ですからね」
目「犯人は?」
「全てその場で取り押さえています」
取り押さえてるって...
コ「もしかして全部、榊さんが捕まえてるの?」
「うん」
もう驚きすぎて言葉が出ない。
磨「凛、強いからね〜」
杉「入団してからさらに鍛えてるし一般人なら簡単だな」
この人達はなぜナチュラルに受け入れてるんだ...
目「因みに何人捕まえたんでしょう?」
「正確には覚えてないけど10はいってるかと」
いやもうなんて言ったらいいの?この状況。
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作者名:bell | 作成日時:2018年7月20日 20時