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｢あ！コナンくん！大丈夫？痛いとことか出てきてない？｣
コ｢大丈夫だよ！榊さん助けてくれてありがとう！｣
蘭｢本当にありがとうございました！｣
｢無事ならそれで良かったわ｣
この静かに微笑む感じが年齢にそぐわない大人っぽさを醸し出してんだな。
目｢榊さん。あなたはコナンくんと外野にいらっしゃったと聞きました。その時の状況を教えてください｣
｢はい｣
榊さんの話は俺の話と全く同じものだった。
佐｢外野向かってる時などに怪しい人物を見かけたとか何か変わった事はありませんでしたか？｣
｢怪しい人はいなかったけど逆にいなくて怪しかったかな｣
目｢どういう事ですか？｣
｢普段、私が外野に行く時、ボール拾ってるスタッフとか他の選手とか結構人が広範囲にいるんです。でもあの時はやたらとみんな内野やベンチ近くにいて気にはなってたんです｣
榊さん以外は逃げられる範囲にいたってことか？
木｢杉野。お前は何か知らないか？｣
杉｢俺はいつも通りブルペンにしかいないからな...野手が試合前に何してるかは正確にはわかんねぇ｣
目｢うーん、もう一度選手に話を聞く必要があるな｣
木｢今残っている選手を探してきます！｣
木村刑事は急いで医務室を出ていった。
｢相変わらずの早さね｣
磨｢本当に！｣
小｢相変わらず？｣
目｢木村くんは俊足でな。以前は地域部で交番勤務だったんだがひったくり等を自分の足で捕まえた功績が何度もあって刑事部に転属になったんだ｣
杉｢中学の時に11秒フラットで走ってたからな。瞬発力は俺よりある｣
｢アスリート顔負けだよね｣
凄すぎるぞ。木村刑事！
佐｢磨瀬さんはどちらにいらしたんですか？｣
磨｢私はずっと控え室で始球式の準備をしてました。場所はヤクルトベンチに近くて鉄骨が落ちた時に音が聞こえてきました｣
佐｢音が聞こえた後は？｣
磨｢ヤクルトベンチへ行きました。そしたら鉄骨がどんどん落ちてきてて...凛が走って逃げてるの見て飛び出しそうになりました｣
｢私が来るなって言って思いとどまらせましたけどね｣
磨｢その後、杉野くんやスタッフに室内へ引っ張られて中に入りました。音がやんでからグラウンドに出ようとしたら埃で見えないし、瓦礫で凛のところに行けないし。なんとか凛の無事を確認したくてドーム内を走って凛のところに行きました｣
合流してからはずっと榊さんに付きっきりだな。
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作者名：bell | 作成日時：2018年7月20日 20時
