15 ページ16
目「選手の皆さんは彼女が狙われる心当たりはありますか?」
中「正直、女である榊を快く思わない輩はいると思います。でも殺すほど憎まれる事なんてありません」
宮「あいつ根は良い奴だし...」
松「あまり笑わないから俺らの方がどう思われてるか...」
近「冷たく接したりとかしてたしな...」
すごい落ち込んでる。
みんな彼女にした事を後悔してるんだな。
木「あいつがあまり笑わないのは性格なんで気にしなくて大丈夫ですよ」
中「そうなんですか?」
木「昔から静かに笑う奴で大笑いしたとこなんて俺らも見たことありません。大抵の事は受け流しますから皆さんが凛に何したかは知りませんけど気にしてないと思いますよ」
なんかすげー精神してそうだな。
木「ただどうしても許せない事が起こったら真っ向から立ち向かいます。逆鱗に触れたら中々止められないので注意してください」
蘭「何が逆鱗なんですか?」
木「仲間とかあいつの大切な人が関わる事です。周りが傷付けられるともう般若通り越して魔王降臨ですよ。中学の時も男2人がかりでようやく止めたぐらいです」
...内容はともかく、すごく仲間思いで優しい人ってのはわかった。
佐「球団内に心当たりがないってことはプライベートに何かあったかもしれないわね。木村くん、あなたが中学の時って8年前よね?」
木「そうです」
佐「その時、彼女の逆鱗に触れた人が彼女を恨んでたりしない?」
木「それはないですよ」
目「なぜだね?」
木「理由は多々ありますがここではお話できません。後で報告させてください」
深刻そうだな…
何があったんだろう…
ひとまず話を聞き終える事が出来、マスコミの目を盗んで帰れる選手やスタッフは帰して俺らは医務室に向かった。
コンコン
目「失礼します」
杉「あ、警部さん」
目「杉野さん。こちらにいらっしゃったんですか」
杉「帰っていいとは言われましたけど磨瀬も凛もここにいたんで。友達も心配してたんでさっきまでテレビ電話してたんですよ。あ!もちろん内容は話してません」
目「でしたら大丈夫です。榊さん、磨瀬さん。お話を伺えますか?」
「「はい」」
榊さん、元気になってるみたいで良かった。
30人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:bell | 作成日時:2018年7月20日 20時