12 ページ13
目｢えー警視庁の目暮です。これから皆さんに事情聴取を受けていただきます。まだ事故なのか事件なのか、原因もわからない状況ですので皆さんが見たもの、聞いたものなどどんな些細な事でも構いません。刑事に伝えてください｣
目暮警部の号令で刑事たちは事前に決められていたんだろう割り振りのもと、関係者へ事情聴取を始めた。
目｢それで毛利くん。事が起こったとき、君はどこにいたんだ？｣
警部は見取り図を広げた。
小｢ここです。ここは日ハムのベンチで私と蘭、園子くん、安室くんと4人でいました｣
目｢なるほど。骨組みが崩れる時、何か気付いたことは？｣
小｢気付いたと言っても...｣
蘭｢すごい音が聞こえたと思ったら外野の方から崩れてて...｣
園｢崩れ始めた場所にガキンチョがいたから気が気じゃなくて周りなんてみてられなかったわ｣
目｢なに！？子供達がいたのか！？｣
コ｢いたのは僕だけだよ｣
元｢俺らはバッターボックスのそばにいたから上から鉄が降ってきたの見てすぐにおっちゃん達のとこに逃げたんだ｣
目｢コナンくんはなぜ外野に？｣
コ｢外野でフェンスを見上げてる榊さんがいたんだ｣
目｢榊さん？ああ、球界唯一の女性選手で今、医務室で休んでる彼女だな｣
コ｢うん。なにしてるのか気になって聞きに行ったんだ｣
小｢彼女はなんでフェンスなんて見てたんだ？｣
園｢わかった！犯人は榊選手よ！｣
｢｢｢はぁ？｣｣｣
園｢恐らく彼女はフェンスを見るフリをして細工した天井を見てたのよ。それで自分がいる場所に鉄骨を落とそうとした。1本落とすつもりがドームの構造は複雑だから連動してドミノ式に骨組みが崩れてしまったってとこね｣
蘭｢でもそんな事して何になるのよ。もしかしたら死んでたかもしれないのに...｣
園｢彼女はアスリートだもの。運動神経良いし、計算して自分がよけれる場所に落とせばいいわ。理由はチヤホヤされたいから！｣
｢｢｢チヤホヤ？｣｣｣
園｢危ない目に合えばみんな心配してくれるでしょ？そうすれば自分は日ハムの中心に...｣
中｢そんな事は絶対にない！｣
中田さんの大声が会議室に響いた。
中｢あいつは野球の事しか考えないやつだ。必要以上の馴れ合いを好まない。それに自分の立場を理解しとる｣
目｢立場？｣
卓｢あいつが入ったばかりの時、女ってだけで色んな嫌がらせをされたんです。...俺らも辛く当たったりしてました｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 30人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：bell | 作成日時：2018年7月20日 20時
