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小「わかりました」
栗「翔。任せたぞ」
中「はい!」
俺らは中田さん達の案内でロッカールームに向かった。
中「ごちゃごちゃしてるけどここに座ってください」
歩「わー!ひろーい!」
小「こら!騒ぐんじゃない!」
周りにはもちろん選手がたくさんいる。
卓也「大将。この人達は?」
中「今日、見学に来てた人達や。スタッフが手一杯で部屋用意出来へんからここに連れてきたんや。全員おるか?」
谷口「それが榊がおらんくて...」
中「ああ、榊ならどこにおるかわかってるから大丈夫や」
松本「もう来るんですか?」
中「いや...怪我してるから医務室におる」
近藤「怪我!?」
石川「そんな...」
中「落ち着け!ただの打撲や。あいつならすぐに復帰できるし、登録抹消にもならんやろ」
中田さんの言葉に選手はみんなほっとしたみたいだった。
西「.....」
ん?
西川さんの様子、おかしくないか?
なんか...
ずっと下向いてるし、榊さんが無事だと聞いても表情が暗い。
ス「失礼します。今、警察の方が到着しました。状況も確認出来て1番広い会議室が用意できましたのでそちらにお集まり頂けますか?」
卓「わかりました」
中「全員行くで」
中田さんを先頭にぞろぞろと人が動き出す。
卓「遥輝?どうした?」
西「なんでもないっす...」
やっぱりおかしいよな...
卓「ほら、坊主も行くぞ。ん?そのクラブ...」
西「...榊のや」
コ「あ!これ、榊さんが僕に頭守ってって被せててくれたんだ!」
卓「そうか。それならそこが榊のロッカーだから置いておきな」
コ「...僕、榊さんに助けてもらったんだ。榊さんが元気になったらお礼言えるかな?」
卓「大丈夫。榊ならすぐに良くなるし、また会える」
コ「うん!」
俺は榊さんのグローブをロッカーに入れた。
その間も西川さんの表情は暗いままだった。
卓「坊主、名前は?」
コ「江戸川コナンだよ」
卓「珍しい名前だな〜。俺は中島卓也だ。コナンは榊と一緒にいたのか?」
コ「うん、外野で話してたら突然天井から骨組みが落ちてきたんだ。榊さんが助けてくれなかったら僕、怪我してたか最悪死んでたかもしれない...」
卓「そうか...お前も榊も無事で良かったよ」
中島さんは俺の頭を撫でた。
撫でられなら横にいる西川さんを見たが、暗かった顔を真っ青にさせていた。
彼はやっぱり何か隠してる。
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作者名:bell | 作成日時:2018年7月20日 20時