180 A.U ページ32
花「しかしそのアーカイバに問題が起こり狂ってしまったんです。狂いを正すためにアーカイバを作った者たちはアーカイバを初期化することにしました」
大谷「初期化されたらどうなるんですか?」
花「全くのゼロから歴史を作り直す事が出来るんです。今回の戦いはその作り直す者、「創生の王」を選ぶ為の戦いでした」
王を選ぶ戦いって…
時代錯誤じゃねえかと思うぐらい想像できないぞ。
大谷「その戦いにAちゃんも?」
花「ええ。Aは王になるつもりは全くないですが聖がAを王にしたがったんです」
内「なんだって!?」
花「お二人もご存知だと思いますがAは歌姫と呼ばれ無限城の中で名を馳せました。中には崇拝する人物も多かったんです。聖もその1人でした」
花「ですがAは戦いの中で聖を説得し、王の誕生を見守る側になりました。まあかなりの痛手は負いましたけどね」
やっぱりあきらは怪我をしてるのか…
この病院に入院してるのか?
花「長い戦いの末、王が決まりました」
内「誰になったんだ?」
花「銀次さんです」
内・大谷「「銀次くん(さん)!?」」
花「創生の王は自分が願った姿に無限城で起こった歴史、現状を変えられる。銀次さんはその権利を得たんです」
話が壮大すぎる…
花「今の無限城は銀次さん思いで構成されました。無限城で生活したAの歴史も銀次さんの思いによって変わっているんです」
花月くんが足を止めた。
そこは病院の中庭らしきところで、少し離れた場所に人がいるのがわかった。
?「もう!あんたは怪我人なんだから大人しくしててよ!」
?「せやかてネタ合わせせな〜」
?「そうそう!今度メイドの格好してニーハイ履いたら絶対ウケると思うんだ!」
?「あんたらがそんな格好したって気持ち悪いだけでしょ!」
かなり賑やかだけど、聞こえてくる声には聞き覚えがある。
?「あ!花月は〜ん!来てくれたんやな〜」
花「やあ笑師。相変わらずだね」
花月くんは近づいて声をかけた。
笑「花月はんが見舞いに来てくれて嬉しいわ〜」
花「申し訳ないけど今日の目的は見舞いじゃないんだ」
笑「え〜そんなぁ〜泣」
1人は笑師くん。
足にギブスしてるところを見ると怪我をして入院してるのは彼だな。
後は笑師くんを怒ってた看護師さんとちょっとチャラい銀髪の男。
花月くんは看護師さんに近づいて声をかけているが何を言っているのかは聞こえない。
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作者名:bell | 作成日時:2017年9月13日 1時