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私は今、飛行機の中にいる。


花「君も相変わらずですね」

「どういう意味よ?」

花「決めたらテコでも動かない頑固者って事です」

「だって今回のことに関しては…!」

花「君の考えはよくわかる。聖を納得させて選手達を守るにはAが出るのが一番でしょう」


そう。

これが一番解決に近い方法だ。


花「でも僕は聖を納得させなくても良いのではないかと思います」

「!?なんで?今後選手に危害が及ばない為にも聖を説得しなきゃ…」

花「聖は現実に選手に危害を加えようとしていて当事者であるという証言があるんです。僕が戦って気絶させ、警察に逮捕してもらえば聖は選手と接触できません」

「でもそれじゃあ…」

花「聖が不憫だとでも?」

「……」


私の態度に花月君は深いため息をついた。


花「聖は確かに昔は仲間でした。しかし君も見ただろう?昔の聖はもういない」


聖は昔、無限城で共に戦う仲間だった。

voltsを愛し、仲間を愛する男だと思っていた。


花「敵を守る為に自分を犠牲にするなんて内田さんじゃなくても止めてますよ」

「じゃあ何で花月君は私が東京に戻ることを許したの?」

花「大谷さんと柴崎さんに頼まれたんですよ」

「翔平君と岳くんに?」

花「ええ。自分たちが何を言ってもAは止められないだろうから戦いに行っても必ず内田さんや自分たちのところに戻ってくるように見張っててほしいってね」


2人がそんなことを?


花「2人は離れててもこの1年でAの事よく見てますよ」

「……」

花「A。約束してください。必ず生き抜くと。そして必ず内田さんや選手たちの元に戻ると」

「でも私は…」

花「裏に戻る事は許さない」

「!?」

花「君は明るい場所で笑っている方が良く似合う」


花月くん…


花「君は誰かを守ろうとすると命を投げ出してしまう。でももうそんな事しなくていい。約束してください」


………


私は……

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作者名:bell | 作成日時:2017年9月13日 1時

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