173 S.O ページ25
大谷「ゲンさん、何か知ってるんですか?」
ゲ「社長と花月さんが話していた人物だとしたらあまり良い人間ではないです...とにかく、2人に連絡してきます」
ゲンさんはすぐ戻りますと言って離れていった。
卓「翔平、お前は大丈夫か?」
大谷「はい...」
中「そんな暗い顔すんな。Aは大丈夫や」
Aちゃん...
ゲ「皆さん、社長へ連絡したところやはり聖という人物は危険なようです。皆さんの安全の為にホテルに戻り、警備を強化します」
大谷「Aちゃんと離れるなんて嫌です!」
ゲ「大谷さん落ち着いてください。お嬢は大丈夫です。私が見た限り急所は外していました。止血が出来ればすぐに回復します」
増「でも剣で刺されたんでしょ?そんなすぐに回復なんて...」
ゲ「...裏ではよくある怪我なんです。表では大きな怪我でもお嬢がいた世界では急所を外していれば動けます」
宮「そんな...あんなに血が出てたんに...」
ゲ「皆さんにとってはショックな光景でしょうが、お嬢は大丈夫です。皆さんの保身を優先してください」
それでも僕は彼女の側を離れたくない...
大谷「お願いですゲンさん...Aちゃんの側に居させてください...」
保身なんて考えられない。
Aちゃんが近くにいないとダメなんだ。
ゲ「...我々も人数に限りがあります。お嬢が倒されるぐらいの敵からあなた方を守るにはまず護衛を増やさなくてはいけない。大谷さんが残るのなら他の方々もこちらにいていただくことになってしまいます」
中「そんなん当たり前やん」
西「翔平とAちゃん置いて帰るとかありえんすよ」
石「俺らも残ります!」
大谷「みんな...」
大将たちの言葉を聞いたゲンさんは大きなため息をついた。
ゲ「わかりました。こちらで警備を固めます。くれぐれも外に出ないようにしてくださいね」
ゲンさんが了承してくれたタイミングでAちゃんの手術中のランプが消えた。
大谷「Aちゃん!」
ゲ「容体は?」
医者「大丈夫です。出血は多かったですが急所は避けていました。しばらくすれば目を覚ますでしょう」
宮「良かった...A...」
本当に良かった...
僕は安心して床にへたり込んでしまった。
36人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:bell | 作成日時:2017年9月13日 1時