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神「あんた...私をバカにするんじゃないわよ!」
「バカにもしたくなりますよ。私はあなたが送り込んだジャンクキッズを全員捕らえたと言いましたよね?これ以上何をしたら私に勝てると思うんですか?」
神「わ、私は歌姫なのよ!」
「だから?」
神「無限城の歌姫は無限城の中でも高位の...」
「無限城は裏新宿のスラム街にそびえ立つ巨大ビル群です。お城のように地位が確立されてる訳ではない」
増「え?そうなの?」
宮「城とか言うからえらい屈強な奴らがいて王族守ってんのかと...」
「建物は大きいので城と呼んだのかもしれませんね。屈強な人間は確かに山ほどいます。しかしそれもジャンクキッズの集まりで複数のグループがあるだけです」
石「でも姫って言うてるけど...」
「ただの通り名です。他にも王と呼ばれる人もいますがその人の強さから人々が勝手に呼び出したんです」
彼女は裏のことを少し知ってるだけで大したことはない。
「無限城のことを少しは知っているようですが正確な内容を知らないあなたがなぜ歌姫と名乗れるんですか?」
神「くっ...私はどこでもお姫様なの!歌姫なんて呼び名は私以外にふさわしい人間はいない!」
なんか以前も似たような女性がいたな...
「歌姫は人外の力を持ったバケモノですよ」
神「え?」
「歌姫の声を聞いたものはのたうち回り動けなくなる。その恐ろしさから近づき難い通り名がついたんです。あなたが思うような綺麗な印象はないですよ。ジャンクキッズも恐ろしさから歌姫の命令を聞いただけです」
神「そんな...」
無知って怖いよね。
名前の印象が正しいなんて浅はかすぎる。
「さあ、ボロがたくさんでましたね。言い逃れはもう出来ません。あなたは誰の指図で行動しているんですか?」
西「黒幕は一体なにもんなんや?」
「他の球団やクラブでも首謀者の手下が見つかって捕まえられてます。ですが裏稼業の人間を紹介していたのはあなただけ。密に接しているんじゃないですか?」
神「...言えないわ」
は?
この期に及んで隠すの?
「今のあなたの立場、わかってます?」
神「言えないのよ!言ったら私はどうなるか...」
「言っても言わなくても状況は変わらないですよ。あなたは卍一族を首謀者に紹介しましたね?首謀者は卍一族を使って日本代表選手を襲わせています」
神「え!?!?」
それも知らないなんてオツムが残念すぎるでしょ!
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作者名:bell | 作成日時:2017年9月13日 1時