163 ページ15
栗「じゃあネット裏に行こうか」
「はい」
神「監督!監督がしっかりしないでどうするんですかぁ!」
監督と話していると突然彼女はそんな事を言い出した。
神「練習を邪魔する人間をずっと置いておくなんて監督のする事じゃないですよぉ!監督失格ですぅ!」
あまりの言葉にさすがに私も怒りを覚えた。
栗山さんは誰よりも選手の事を考えている人なのに...
栗「監督失格か...確かにそうだね」
「栗山さん!?」
栗「現状、不快な思いをしている選手が多々いる中で何も言えないでいるからね」
「そんな事言わないでください!選手の方々だって栗山さんの所為だなんて思いません!」
中「そうですよ。そんな事言う奴、このチームにはいませんよ」
杉「いたらみんなからフルボッコですよ!」
栗「お前たち...」
野手の人達もブルペンに来たの?
卓「近くを歩いてたら許せない言葉が聞こえて来たから来てみたの」
「...なんで私の考えてたことがわかったんですか!?」
西「やってめっちゃ不思議そうな顔しとったで」
そんなに顔に出てた!?
危ない危ない。
石「監督!監督はいつも通りでいてくださいよ」
西「俺ら監督を信頼してますから」
栗「ありがとう...」
本当に素敵なチームだな。
栗山さんも嬉しそう。
宮「監督ー!早く来ないと投げ終わってまいますよー!Aもー!」
栗「わかった!すぐ行くよ!みんなはこの後、守備練習だな。投手を見たらそっちに行くから」
中「わかりました」
杉「Aちゃんも監督について来てよー」
栗「拳士はAさんが目当てだろ笑」
杉「そ、そんな事ないっす!」
卓「バレバレやん」
中「ほら行くぞー」
「...素敵な人達ですね」
栗「ああ、自慢の息子たちだよ」
さあ、行こうか。と監督に促されて歩を進める。
その横で神崎さんは顔を歪めて私を見ていた。
...念のために調べてみようかな。
36人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:bell | 作成日時:2017年9月13日 1時