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149 N.M ページ1

宮「俺もう少し投げてくるんで」

上層部「ああ」


視察に来たやつは俺よりちょい年上ぐらいの男と若い女やった。

ほんまに憂鬱や…


増「宮、お前少しぐらい愛想よくしろよ」

宮「良くする必要ないやろ。またうるさくなりそうで気ぃ重いわ…」

増「まだ何もしてないじゃん苦笑」


そんなん神崎と変わらんやろ。

俺は呆れた顔をしてるまっすーを無視してまた投球練習を始めた。



50球ぐらい投げたところでアップしようとブルペンを離れた。



「お疲れ様です」

宮「…お疲れ様っす」


まだおったんか。

静かだから気付かんかった。

練習中騒がんあたりはあいつよりマシかもしらんけど目当ての選手がおらんだけかもしれんしな…


「宮西投手は左利きのリリーフと聞いてますが先発経験は?」

宮「プロ入ってからは一度もないけど」

「そうですか…肘に痛みが走って投げられなくなる事がありませんか?」

宮「え?」

「出すぎた事を言いますが、一度検査して症状の緩和を試みた方が良いと思います。では」


…なんでわかったんや?

俺が肘痛めてることに。

不思議なやっちゃな…



打撃練習をしてる奴らを覗きに行こうと思ってブルペンを出ると…


宮「何やってんねん」


拳士、遥輝、慎吾が屍と化していた。


中「お疲れ様っす。張り切りすぎて体力使い果たしたんすよ」

宮「なんでそんな張り切る事があんねん」

卓「視察に来てた女の子。俺らの知り合いなんですよ。あいつら良いとこ見せようとしていつも以上に練習したらあの様です」


あの女と知り合い?


宮「若い女なんて神崎と一緒やろ」

中「あの子は違いますよ」

宮「何が?」

卓「すごく落ち着いてますよね。正直、神崎と比べるのは彼女に失礼なぐらいです」

中「宮さんも変な思い込みせんと普通に接したってくださいよ」


普通ねぇ…

どちらにせよ俺はスポンサーやからってペコペコすんの嫌いやし必要最低限関わる事はせーへん。

さっさと視察なんて終われ〜

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作者名:bell | 作成日時:2017年9月13日 1時

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