幸福の賛美歌

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三本の行動を注視しながら選手にも気を配る。


金「工藤さん。今日はサッカー組の治療ね」

「はい」


器具を準備していると治療希望の選手たちが入って来た。


香「おっ！Aちゃーん！」

大「Aちゃん！治療して〜」

金「はいはい。工藤さんは1人しかいないからね。大津くんはこっち」

大「えー！真司くんにしてくださいよ〜」

香「はい、大津あっちいけ〜」


騒がしい…

まあでも銀次さんと美堂くんのやりとりとあんまり変わらないか。

あの2人はもの壊したりするしね。


「香川さんは電気やるんでうつ伏せになってください。他の方も順番に酸素カプセルに入って下さい」


他に医務室来ていた川島さんにカプセルに入ってもらい、順番待ちをしてもらっている柴崎さん、宇佐美さんに飲み物を出す。


「お二人は気になるところはありますか？」

宇「練習中に肩ぶつけてん」

柴「俺は腰を少し捻って…」

「まず冷やすので患部を出して下さい」


状態を見てアイシングを施す。

そのままカプセルにも入ってもらおう。

そして電気が終わった香川さんにマッサージ。


香「Aちゃん。今度ドイツに遊びにこうへん？」

「仕事がありますので」

宇「ほんまに見向きもせえへんのやな」

大「真司くん、Aちゃんに手を出さないで下さい！」

金「はいはい、動かない」

大「いたー！！」


なんか昨日と人は違うのに同じ感じ…

川島さんの酸素が終わり次は宇佐美さん。

川島さんとマッサージが終わった香川さんにも飲み物を出す。


川「悪いね。うるさいやつらで」

「気にしてませんよ」

川「うちのやつらも君みたいに落ち着いてくれるとありがたいんだけどなぁ」

柴「俺を含めないでくださいよ？」

香「自分だけ逃げようとすんなよー」

川「いや、岳は お前より落ち着いてるぞ」


確かに。

静かだし落ち着いてるように見えるよね。

でも実は人見知りなだけな気がするけど。

裏社会では人を見る目も養われるからちょっと自信あるよ私。


金「はい、大津くん終わり」

大「やった！Aちゃーん！」

「お疲れ様でした。次、柴崎さんが酸素入ったら終わりなので座ってて下さい」


大津さんにも飲み物を出し、座らせ落ち着かせる。


宇「大津くん、犬みたい」

大「なんでだよ！」


…何したって騒がしいのは変わらないのか。

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