夜宮祭【呪術廻戦】 (ページ24)

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４月ページ24

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何だって積み上げるのは難しい

でも壊したり傷付けるのは単純で簡単で

それを元の通りに繕うのはきっと不可能だ

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ベッド横の椅子で、手を組む

祈るわけでもなく、自分を責めるわけでも、何かを呪うわけでもない

ただ、ひたすらに理解できない

どうしてなのか、どうすれば良かったのか、どうすれば良いのか

ずっと組んだ手に視線を落とし、その状態をどれだけ続けたかも忘れた

もう、考えたくもない

状況が良くなる兆しはない

「恵」

呼び掛けに応じる余裕もない

「正体も出処も今調べさせてる
……恵、どれだけ居たって恵じゃ何も変えられないよ」

分かってる

でも、眼の良いアンタが見ても何も分からなかったんだ

呪われた事しか分からなかった。そんなのほぼ詰みだろ
調査だって多分、成果は得られない

実質、原因不明・期限未定の植物状態が決定してしまっている

この状態ですら、これ以上悪化しないとは言い切れない

今は、事実を噛み締めるので精一杯なんだ

「……もう少し、居させてください」

「ハァ…分かった
次は迎えを行かせる。流石にその時はちゃんと帰って来ること」

「……はい」

五条さんが出て行くと忽ち静寂が立ち込める

額を、組んだ手に強く押し当てる

「なんでｯ……！」

悪人は他人にとって悪だから、悪人なんだろ

自分だけ得して、他を利用して迷惑を掛ける

そんな奴らはごまんといて、今ものうのうと生きている

おかしいだろ

なら、正しく生きてる人たちは、そいつらよりもっと幸せにならねえと辻褄が合わない

少なくとも、俺はそうあるべきだと思っている

なのに、呪われた

分かんねえよ。納得いくわけねぇだろ…！