夜宮祭【呪術廻戦】 (ページ11)

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五条さんって間が悪くなる呪いに掛かってるよ絶対

「五条さん！」

「ん？僕に用だった？」

いや、お二人にしたら良いタイミングかもしれない

それなら、飲み物買いに行こうかな

居た堪れないんだよ……

「金ちゃんが稽古付けて欲しいって」

「稽古？あーごめん今日は＿＿あーいや、やっぱ大丈夫かな」

『……五条さん？』

その場を抜けようとして、何故かさらっと脇に抱えられている。なんかデジャヴ

雑な扱いが過ぎるよ。本当に幼稚園児扱いなのでは……？

「じゃ、移動しまーす」

『え、ちょ、このまま！？』

＿

＿

高専に隣接する森林

修練場の一つであるその森でやっと降ろされたA

途中、五条に抱えられた状態で二人の紹介をされ、二人から軽い同情の眼を向けられる羽目になり、若干ヘソを曲げている

『何するつもりなんですか……』

「折角だから、金次と宵宮で試合しよう
5分間で、宵宮が金次に一撃でも入れれたら宵宮の勝ち
金次は宵宮が動けなくなる程度にだったらボコっていいよ」

『先輩になんて勝てないです』

「何事も挑戦しないと分からないよ？」

『うーん……』

「じゃあ宵宮が勝ったら、僕の奢りでご飯行こう
恵と津美紀も連れてね。好きな所行かせてあげるよ」

『……！
皆でご飯……！やります！』

ならば早速、と準備運動を始めるAを横目に秤金次は呆れて頭を掻く

「本気すか。弱い奴を痛ぶる趣味はないっすよ」

「決めつけは良くない
それとも、こんなルールじゃ熱くはなれない？」

「そりゃあ＿＿＿……お」

準備運動をするAを見る

その瞳には緊張と、覚悟とそれを上回る期待が秘められている

Aにとっては分の悪いの勝負

それに真正面から挑むのは無謀である

しかしAはその先に胸を膨らませる。その為だけに勝負にベットする

賭け(ギャンブル)とは、“熱”を滾らすモノ

「……いや、さすが五条さん
あれはやる眼だ、ノる価値はある

おい宵宮分かってるな、オマエのその“熱”で俺をノせろよ！！」

『熱にのせる…？

……分からないけど頑張ります……！』

二人が自然と距離を置いて向かい合う

「はいっじゃあ見合って見合って〜＿＿スターットっ！」

「金ちゃん頑張れ〜」

観戦の五条と星綺羅羅が言い終わる頃には、既にAの姿は無く、代わりに木が折れる轟音と共に秤が森に入って行った

「金ちゃん容赦ない……Aちゃん大丈夫？」

「ん？あぁ、大丈夫大丈夫」

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