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告白後の教室で ページ1

2人で授業をサボったあと、教室に戻ると田中さんが勢いよく抱きついてきて倒れかけたのだが、後ろから萩原くんが支えてくれた。

「1人にしてごめん!!!!教室戻ってきたのが授業始まるギリギリで…。
先輩に連れてかれたって聞いてずっと心配してた。」

探しに行きたくても先生教室入ってきちゃって…とぎゅっと背中に回した手に力が入った。

『田中さん、
ありがとうございます……』

自分の事をこんなにも心配してくれる人がいる。申し訳なく思いつつも同時に嬉しかった。

田中さんの背中に両手をのばしかけた時、後ろに引き寄せられ萩原くんの腕の中にスポっと収まってしまう。

『け、研二くん!?』
「ちょっと、萩原何やってんの!?」

顔を見上げると、ムスッとした表情で田中さんを見ていたのだが、何か気に触るようなことがあっただろうか。

「……ずるい。」

「『…………え?』」

「やっと付き合えて、俺だって抱きしめていたいのに…。」

私の肩に顎を乗せて少し拗ねたように言う萩原くんは可愛いのだが。
今、とんでもない爆弾をクラスの人達がいる前で落としませんでした?

「「「つ、付き合ったぁーーー!!!!!?」」」

クラスの人達の驚きの目が一斉にこちらを向いて、顔が赤くなりつつ体が少し震えてしまう。
先程の先輩たちとのことがあり、怖いな…と思っていた時だった。

「おめでとう!!!!」
「やっとくっついたんだね〜!」
「萩原よかったなー!」

みんなの反応に、ほっと胸を撫で下ろす。
萩原くんはいつの間にかクラスの人達に連れていかれて囲まれていた。

そんな様子をぼーっとながめていると、背中をポンっと軽く叩かれた。

「Aちゃん、頑張ったんだね。

2人が上手くいってほんと嬉しいよ!」

振り向くと、満面の笑みでこちらを見ている田中さんと目が合った。

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作者名:Ruina | 作成日時:2022年7月26日 13時

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