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chapter 72 ページ22

*





コンコン―――









「祐希、いる?」

「―――!!!」





Aさんとマサさんが二人で出かけたと聞いてから
俺はいてもたってもいられなくて。



部屋に戻ってからも、健太郎さんなんかそっちのけで
ベッドで意味もなくスマホをいじったりして。









…まさか本当に告白?









マサさんが帰ってきたのは
そんなことを考えていた、ちょうどその時だった。









*









「…で、話って?」





話があるからと、廊下に呼ばれた俺は
ニヤニヤ面白そうに笑う健太郎さんの視線をシャットアウトするように
後ろ手でドアを閉めた。





「うん、」





ドキドキと、さっきから嫌な胸騒ぎがする俺とは逆に
マサさんはいつもと変わらない様子で落ち着いている。









「…なに?」









ざわざわする心臓がうるさくて、
ごまかすように俺はもう一度聞いた。



そしてマサさんは、
そんな俺の目をまっすぐ見ていた。









「Aに言ったよ」









「―――好きだって」









「………ふぅん」



「、そう」









あぁ、やっぱり。



じゃあ、二人はもう―――









俺は数日前の自分を恨んだ。

なんでマサさんを焚きつけたんだ。









「―――っ」





(…くそっ)





唇をぎゅっと噛んだ。

もう部屋に戻ろう。
これ以上は聞いてられない。





「―――じゃあっ、俺もど…」
「返事はまだもらってないよ」









「………えっ、」





逃げるように踵を返した俺を、
マサさんの言葉が引き留める。





そんな俺を見て、少し笑ったマサさんはもう一度言う。





「返事、まだもらってないんだ」









「だからさ、祐希―――」





「お前は」





「告白、しないの?」









*

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Yuri(プロフ) - KANNAさん» コメントありがとうございます(*´ェ`*)笑っていただけました??キュンキュンしていただけました??(;▽;)嬉しいです!!個人的に健太郎さんのギャグパートが書いてて楽しかったです。笑 お気遣いと労いの言葉にも救われる思いです…ありがとうございます( ; _ ; ) (2016年6月12日 16時) (レス) id: 258a85c425 (このIDを非表示/違反報告)
KANNA(プロフ) - キュンキュンもして・・・本当に楽しい作品です!お仕事の合間で負担になるかもしれませんが、もしまた新しいストーリーを書いて下さったら飛びついて読みます!笑 最高です!お疲れ様でした(*^^*) (2016年6月12日 15時) (レス) id: 35cc4c3b7c (このIDを非表示/違反報告)
KANNA(プロフ) - 読ませて頂きました。ストーリーもそれぞれの考えや言葉も本当に素敵で声に出して笑うこともあれば、 (2016年6月12日 15時) (レス) id: 35cc4c3b7c (このIDを非表示/違反報告)
Yuri(プロフ) - じじさん» コメントありがとうございます(;▽;)イキナリでも予告ありでもなんでも構いません!!嬉しいです!!(;▽;)幸せに…なってもらえたなら本当に、作って良かったなぁ!!って思います。ありがとうございます。 (2016年6月11日 3時) (レス) id: 258a85c425 (このIDを非表示/違反報告)
じじ(プロフ) - 初めまして。全部読ませてもらいました!とっても感動し、幸せな気分を味わえるお話でした(*^ω^*)作者さんの書き方?描写?がとっても好きです!!次作とか作る予定があればぜひ楽しみにしています゚(゚´Д`゚)゚。いきなりコメントしてすみませんでした(><)笑 (2016年6月11日 1時) (レス) id: 0114c047a9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Yuri | 作成日時:2016年1月9日 0時

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