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chapter 65 ページ15

*





全部、一瞬だった。





取り損ねて弾かれたスパイクが
こっちに飛んでくるのも。



一度背を向けた石川くんが
ものすごい勢いで振り返るのも。



息を呑むような
ピリッとした緊張が走るのも。









バンっ

ガターン―――…!









全部、一瞬だった。









『―――っ!』





さっきまで座っていたイスが
派手な音をたてて倒れていた。





―――いつもだったら、こんな遠くまでボールは飛んでこないのに。



―――立っている状態だったら
避けることも、取ることも出来たのに。









あ…、ぶつかる。





そう思った瞬間に訪れた衝撃は
ボールが当たる痛みではなく、





何かに包まれるような、不思議な感覚。









目の前で揺れるのは、銀のネックレス。









『…い、しかわ、くん?』





「―――大丈夫ですか?」



「―――Aさん」









今、何が起こったんだろう。
呆然としたまま、ゆっくりと視線を上げる。









『―――――っ!』





(………近い!!!)









ライトを背にしているせいで、影になっているけれど

ほっとしたように笑う彼の顔が、目の前にあった。





距離で言ったら、5センチもあるかどうか。









―――近すぎる。









ようやく、いま自分が
石川くんに抱きかかえられた状態だと理解した。





*

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Yuri(プロフ) - KANNAさん» コメントありがとうございます(*´ェ`*)笑っていただけました??キュンキュンしていただけました??(;▽;)嬉しいです!!個人的に健太郎さんのギャグパートが書いてて楽しかったです。笑 お気遣いと労いの言葉にも救われる思いです…ありがとうございます( ; _ ; ) (2016年6月12日 16時) (レス) id: 258a85c425 (このIDを非表示/違反報告)
KANNA(プロフ) - キュンキュンもして・・・本当に楽しい作品です!お仕事の合間で負担になるかもしれませんが、もしまた新しいストーリーを書いて下さったら飛びついて読みます!笑 最高です!お疲れ様でした(*^^*) (2016年6月12日 15時) (レス) id: 35cc4c3b7c (このIDを非表示/違反報告)
KANNA(プロフ) - 読ませて頂きました。ストーリーもそれぞれの考えや言葉も本当に素敵で声に出して笑うこともあれば、 (2016年6月12日 15時) (レス) id: 35cc4c3b7c (このIDを非表示/違反報告)
Yuri(プロフ) - じじさん» コメントありがとうございます(;▽;)イキナリでも予告ありでもなんでも構いません!!嬉しいです!!(;▽;)幸せに…なってもらえたなら本当に、作って良かったなぁ!!って思います。ありがとうございます。 (2016年6月11日 3時) (レス) id: 258a85c425 (このIDを非表示/違反報告)
じじ(プロフ) - 初めまして。全部読ませてもらいました!とっても感動し、幸せな気分を味わえるお話でした(*^ω^*)作者さんの書き方?描写?がとっても好きです!!次作とか作る予定があればぜひ楽しみにしています゚(゚´Д`゚)゚。いきなりコメントしてすみませんでした(><)笑 (2016年6月11日 1時) (レス) id: 0114c047a9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Yuri | 作成日時:2016年1月9日 0時

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