一緒に戦ってくれますか-2-

chapter 59 ページ9

*





『ただいまでー、す…え？』

「おかえりなさい！」
「…おかえり」





宿舎に戻ると、玄関でウサギとワンコが体育座りしていた。









*









「部活、行ってきたの？」
『あっ、はい』



帰ってからすぐに食堂へと向かう私。



と、何故かその後をついてくるウサギとワンコ。
(大きい…うっとうしい…)





「ふーーーん」
『？(あれ。心の声ばれたかな)』









「一緒に行こうって、言ったじゃん」





『あっ…！』





わ す れ て た。





『すみませんっ！！』

慌ててウサギの方を振り返ると
瞬時に視線をそらされた。
(…口めっちゃとがってる！)



「マサさん、もしかしてそれで不貞腐れてたの？」
『っえ、』



ニヤニヤ笑いながら言った石川くんを振り返り、
そしてもう一度先輩を振り返る。





「………」
『………』





まじか。





『せ、先輩自主練するって言ってたし…！』

『私も行けるかどうか微妙で…！』

『それで誘えなくて…！』



石川くんと仲良く食堂から顔を出している先輩に
厨房に入った私はあわあわと言い訳(だけど事実だ)を続ける。



『ご、ごめんなさい…汗』



手を洗いながら顔をのぞき込むようにして謝る。





…ふいっ



『ちょ、』



今度は顔ごとそらされた。





「…」
『…そ、それに！私が行った時にはちょうど練習終わったところでっ』
「………」
『だから―――、その―――…』





藤田さんに頼み込んで、やっとのことで夕飯の支度を手伝わせてもらえる事になったのに。

これじゃただ邪魔しにきたみたいだ…！
それは困る！





『次はっ、』





何とかウサギさんのご機嫌を…！





『絶対一緒に行きましょ！？』









…ふいっ





「…当たり前」









(良かった！！)
((早くそう言ってくれたら良かったのに))
(俺も行きたい！)
(石川くんは大学違うでしょ)





*

お久しぶりです。
前回から2か月近くも止まってしまってすみません(T_T)

実は私社会人でして、実は実はこの数か月繁忙期というものでして…。
それでも時間見て更新出来ると思って
皆さんに何もアナウンスしませんでした。
なのにそんな中でも足を運んでくれる人や、
お気に入り登録してくれる人がたくさんいて驚きました。
そしてありがとうがざいました！

これからまたちまちまと更新していきますので
もしまだ飽きていなければ、読んでやってください。
よろしくお願いします|ω・)

chapter 60→←chapter 58

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す