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chapter 82 ページ32

*





それからの一週間は、
まるで駆け抜けるように過ぎていった。

数日前までのモヤモヤした気持ちもなく、

石川くんともマサ先輩とも
選手とトレーナーとして、チームとして
さらに絆が深くなっていた。









ワールドカップは、ついに
明後日―――。









*









ガランとした体育館に私は一人、
ボールを手にたたずんでいた。



明日使用するボールや荷物はすでに運び出されていて
張りっ放しだったネットも、片付けられている。





明日は朝一で広島に発つ。
そしてその翌日にはいよいよ、世界との戦いが始まるんだ。





ボールを両手に持って、顔の前で祈るように目を閉じた。









『―――、』









選手だったころ、サーブを打つ前によくこれをやっていた。





―――どうか、勝てますように。









―――どうか、ケガなく無事に試合できますように。









―――どうか、みんなが笑っていられますように。









もう、私は飛ばないけれど

願いを込めて、あの頃みたいにボールを放る。



高く高く昇って行ったボールは
一番高いところで、

ふわっと、一瞬止まってから私の手に戻ってきた。









「―――Aさん、」





*

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Yuri(プロフ) - KANNAさん» コメントありがとうございます(*´ェ`*)笑っていただけました??キュンキュンしていただけました??(;▽;)嬉しいです!!個人的に健太郎さんのギャグパートが書いてて楽しかったです。笑 お気遣いと労いの言葉にも救われる思いです…ありがとうございます( ; _ ; ) (2016年6月12日 16時) (レス) id: 258a85c425 (このIDを非表示/違反報告)
KANNA(プロフ) - キュンキュンもして・・・本当に楽しい作品です!お仕事の合間で負担になるかもしれませんが、もしまた新しいストーリーを書いて下さったら飛びついて読みます!笑 最高です!お疲れ様でした(*^^*) (2016年6月12日 15時) (レス) id: 35cc4c3b7c (このIDを非表示/違反報告)
KANNA(プロフ) - 読ませて頂きました。ストーリーもそれぞれの考えや言葉も本当に素敵で声に出して笑うこともあれば、 (2016年6月12日 15時) (レス) id: 35cc4c3b7c (このIDを非表示/違反報告)
Yuri(プロフ) - じじさん» コメントありがとうございます(;▽;)イキナリでも予告ありでもなんでも構いません!!嬉しいです!!(;▽;)幸せに…なってもらえたなら本当に、作って良かったなぁ!!って思います。ありがとうございます。 (2016年6月11日 3時) (レス) id: 258a85c425 (このIDを非表示/違反報告)
じじ(プロフ) - 初めまして。全部読ませてもらいました!とっても感動し、幸せな気分を味わえるお話でした(*^ω^*)作者さんの書き方?描写?がとっても好きです!!次作とか作る予定があればぜひ楽しみにしています゚(゚´Д`゚)゚。いきなりコメントしてすみませんでした(><)笑 (2016年6月11日 1時) (レス) id: 0114c047a9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Yuri | 作成日時:2016年1月9日 0時

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