更正なんてしない。II【不良パロ】【実況者】 (ページ9)

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お話タイトル9: ページ9

『ふぇっ…珍しい』

と感心してみせると彼は苦笑しつつ答えた。

「挨拶しろよ…風邪引いてゲームすると吐き気がするから仕方なく本読んでるんだ」

『そんな症状あるの？』

「俺はそういう体質なんだよ、体調が悪くなるとブルーライトにやられる」

『へえー。あ、これお菓子』

とお菓子のパッケージを差し出して受け取ってもらい、話題は最近の私たちのことへと移り変わる。

「最近どうなの？」

『何でか分かんないけど関西弁が抜けてきた』

「ん？どういうこと？」

『最近標準語使いと関わり過ぎてこっちも感染した』

「感染したって…まぁ正しいっちゃ正しいけど」

『まぁねー。じゃあ一応聞いてあげるけどシャークん？は最近どう』

「最近の一面に乗るニュースは風邪引いて一番先にお見舞いに来たのがお前だったことかな」

『どんだけ人生に彩りがないんですかねぇ』

「それな」

などといくつかたわいもない言葉を交わし、時間が来たので家からおいとまさせて頂くことにする。

『じゃあね』

「じゃあ。ありがと」

『ん』

うおおおめっちゃ漕ぐぞおおお！

みなぎる闘志を胸に私は自転車のペダルをいっぱいに踏みしめた。