【実況者】疾風【精霊パロ】 (ページ8)

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『うぇっ、あのヤバくないですか』

思わず小声で呟くと

「これは…逃げられへんなぁ」

と呑気な声が返ってくる。なんでそんなに冷静なんですかね…

「おーい、お前ら聞こえてるだろ」

「隠れてんと出てきいや」

『どうします』

「行ｸｼｶﾅｲﾝｼﾞｬﾅｲ」

はぁ…

『どっ、どどどどうも』

「めっちゃ緊張してるやん、草ァ」

「初々しいな」

『えっ…あのっ…』

意を決して切り出してみる。

『疾風が必要ってどういうこと…ですか？』

「ん？ああそうか」

苦笑する二人。

「すまん、こちらの話だ。そんなことより君達の名前はなんだ？」

『…え、あの』

きょーさんが素早く自己紹介してくれる。格好いい…

「えっと…僕がばどきょー、右の緑色のが緑色、左の子がリンです」

「リン、きょー、緑…か。良い名前だな」

「…グルさん？俺らもせなあかんやろ？」

と隣の男が突っ込むと彼は「おっ、そうだった」と片目を瞑った。意外とうっかりしたところのあるのかもしれない…

「俺の名はグルッペン。クルッペン・フューラーだ。そしてこっちがトントン。トントン・マシフだ」

「…トントンでええよ、マシフは適当なノリやから」

「何を言う。かなり重要やぞ」

「うっるさいなあ…」

「ところでお前らに姓は無いのか？」

『…ないですね…』

「んー…一応金豚きょーが正式な名前ですけど。どりみー？」

「俺は…多分あったけど覚えてﾅｲﾃﾞｽ」

「ほう、じゃあそこの…リンには付けてやろう」

「リン…か…」

と、唐突にトントンさんが口を開いた。

「悩むんやったら本人に決めさせたら？」

「えぇ…まあいいだろう。もう一度訊こう。お前の名はなんだ」

『私…は…』

誰、なんだろう。