▼ ページ5
そこから適当に座れるところを探した私たちは、そこに腰かけて話の続きを聞くことにした。
「じゃあ注意事項。
まずひとつ目に、自分の能力を過度に悪用してはならない。これを行ったものは追放」
ふむ。
「二つ目に、能力者をリアルで見つけて危害を加える行為も当たり前やけど禁止。これは、記憶を残したまま能力を奪われて一生強い後悔にさいなまれながら生きる、やったかな」
ﾊｯ、と横で話を聞いている緑色の彼(これからは便宜上緑さんとする)が息を呑むのが聞こえた。
それもそうだろう、世界を操れるほど強い能力を一時の気の迷いで失ったとなるとその苦しみは無限大、更にそれを一生感じ続けるとなるともはや拷問だ。
「えーと、じゃあ最後…これが一番重要。
に一度、精霊の中で一番心の闇…というか隙間がでかい奴に"脅威"ってのが乗り移る。そいつは精霊の多いところを狙って、一般人も見境なく能力を使って危害を与えていく。精霊を退場させたやつにその能力が乗り移る仕様らしくて、どんどん脅威は強くなる。これまでは時間が経って脅威が去るまで待ち、生き残った中で最も地位が高いやつが王、もしくは女王の位置に立って後処理をする。後処理は、能力者の補充とか一般人から脅威とか精霊に関する記憶を消すとか…やな」
「あ、ちなみに能力者は残機みたいなのがあって、一回目の"死"は能力が身代わりになるらしいで。もう二度と精霊には戻れへんけど」
『なるほど…ありがとうございました』
-サクシャガタリ-
一話まるまる説明に使っちゃった(えへへ)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 31人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ベルサイコカノン | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/bellkanon5/
作成日時：2019年5月5日 18時
