【実況者】疾風【精霊パロ】 (ページ3)

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電子の精霊ページ3

『電子...？』

そう聞くと、彼は軽く頷いて言った。

「ﾊｲ、主ﾆネットﾄｶプラグインのことを指すﾐﾀｲﾃﾞｽ」

はぁ...なるほど。

『ということは...結構便利な能力ってことでしょうか』

「ｿｳﾐﾀｲﾃﾞｽﾈ」

『へぇ...と、りあえずよろしくお願いいたします』

「よろしくです」

そうやって握手を交わした。

彼の手は適度に暖かく、一生握っていたいと思えた。

『…ところで』

「はい」

『とりあえずこの世界がなんなのかって分かります？』

「ﾜｶﾗﾅｲﾃﾞｽﾈｰ」

そうですか、なら聞きにいきましょうか。

そう呟くと、彼も微笑んでOKしてくれた。

まず、金髪の男が椅子に座っていた場所の近くを探してみることにする。

彼の座っていた椅子は大きな屋敷のような建物の上だったので難なく見つけることが出来たが、同じことを思った人たちが屋敷を訪ねようと長い行列を作っているため近づけそうにない。

仕方なく入り口から離れて屋敷の周りを巡っていると__

「あれ？きょーｻﾝｼﾞｬﾝ」

『きょーさん？』

聞き返すと、どうやら彼の知り合いのようだった。

「俺のネットの知り合いﾃﾞｽ」

『そ、そうなんですね、奇遇』

「ｵｰｲ！きょーさーん！！」

叫び慣れていないのか、若干声質が変化した彼の声が届いたのか、

黄色いパーカーを被った男性はフードを外して私たちの姿を認めた。