【実況者】疾風【精霊パロ】 (ページ1)

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プロローグページ1

それはある日のことだった。

私が寝ようと目を瞑ると、突如視界が白い光にジャックされた。

慌てて目を瞑ろうとするが、既に目を瞑っていることに気が付いて苦笑する。

いつから、私はこんなとぼけた人になってしまったのだろうか___

笑った調子で目を開けると、オンラインゲームのRPGのロビーというか、いかにも始まりの町という感じの石畳で出来た噴水広場にいた。

いつの間にか聴覚には「ざわめき」という名を冠した大量の情報が注ぎ込まれていて、上空には豪華な椅子に座った金髪で眼鏡を掛けた男が低音を発した。

「さて…老若男女の諸君。今回君たちに集まってもらったのには訳がある」

どよめきが大きくなる。といっても歓声などではなく、いぶかしむ類いのものだ。

「今から諸君にはとあるゲームをしてもらう。現実と仮想、その対極の世界を統べるというゲームだ」

統べる？世界？

彼の頭はそろそろオワコンなのかもしれない。

「皆はすぐには信じないだろう。しかしすぐに理解出来るようになる…とりあえずこの世界の掟だけ説明しておこう…」

「まずひとつ目。

これから君たちには世界を統べるために能力を授ける。その能力を乱用しないこと

二つ目は、

何があろうと命を絶つルートを選択しないこと

三つ目は、

脅威には協力して全力で対応することだ」

脅威？

能力、なんていうオカルトを信じない私にしては珍しく、男の言葉に聞き惚れていた。なんとなくだが、彼の言葉には説得力云々を抜かして真実を語っている節があったのだ。それもリーダーの風格というやつなのであろう。

と、そこで彼の話は一回切れた。

「とりあえずだが…詳しい話は後にして能力を授けよう。ちなみにだがリアル世界でも能力持ちとその能力を見分けることの出来る能力も一緒に配布されるゾ」

目の前に3…2…1…と表示されて…