病院 ページ36
『おひさやね、スマイル』
彼は、ベッドに座って物憂げな視線を窓の外に投げていた。
「…久しぶりやな」
彼は、こちらを見ようとはしなかった。
『ごめん…
約束、破っちゃったわ』
彼は、一瞬動きを止めたかのように見えた。
「…どうした」
続ける。
『最初にスマイルと病院で合った時、私らこんな約束したと思うねんな。
まずひとつめ、スマイルが入院していることは学校のやつらに言わないこと。
ふたつ目は、スマイルの病気についてあまり知ろうとしないこと。
みっつ目が____
あの五人と、スマイルを会わせないことなんだよね』
「まぁ、そうやけど」
『ごめんね…五人と+α、連れて来ちゃった』
そう告げると、彼は首が折れそうな勢いで振り向いた。
「…きん…?きんときなのか!?」
彼らは幼馴染みだったらしく、一番の仲良しだった。だから、スマイルの目に一番に映ったのかもしれない。
「スマイル…どこに行ってたんだよ…俺たち、心配して…でも、一年経ってからもうなにもかも忘れてしまおうって」
きんときの瞳からは、透明で、そして少し青みがかった大粒の雫が何度も溢れ落ちていた。
「ごめん…惨めな俺の姿を、誰にも見られたくなかったから…正直、今中にもバレたくなかった」
『あっ、そうなんすか。へー…じゃあ、私の姿を認めた時に表情が明るくなったのも言わないほうがいいやんな？』
「あっ…馬鹿野郎…！」
時すでに遅し。
目に涙の跡を残しながらもニヤニヤする彼ら(一人を除く)がそこにはあった。
「へー、俺らは嫌で今中はいいんだ」
「何イチャイチャしてんだよ」
「嘘つくなよー、バレバレだって」
笑いながらスマイルをからかう彼らは、どこか嬉しそうに、そして儚げにそこにあった。
空は、晴れていた。
-サクシャガタリ-
いやー、昨日(5/12)は凄かったね！
生配信祭りでね。うん。
レウさんのアンダーテール見たあとにYASUさんのスプラ2はいいよね。楽しかったぞい※次のトンつくは皆で見よう！
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雪姫(プロフ) - 小説面白くて大好きです。投稿頑張って下さい。名前を何回設定しても今中燐のままです。何故だか分かりませんか？ (2020年6月23日 16時) (
レス) id: ef862af7e8 (このIDを非表示/違反報告)
まめの(プロフ) - ベルサイコカノンさん» 更新あざす(大声) (2019年5月31日 21時) (レス) id: f4614453c1 (このIDを非表示/違反報告)
ベルサイコカノン(プロフ) - まめのさん» ドンドン長くしてくれてもいいですよは草w あざす(小声) (2019年5月29日 21時) (レス) id: aef7678478 (このIDを非表示/違反報告)
まめの(プロフ) - ベルサイコカノンさん» な、なんか頼まれた…ww逆にﾄﾞﾝﾄﾞﾝ長くしてくれてもいいんだぞwkwk (2019年5月25日 13時) (レス) id: f4614453c1 (このIDを非表示/違反報告)
ベルサイコカノン(プロフ) - まめのさん» レス遅れ申し訳ないです。多分うんざりするくらい長くなるはずですが私は書きます。後は頼みました() (2019年5月24日 22時) (レス) id: 7c4785a38b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ベルサイコカノン | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/bellkanon5/
作成日時：2019年4月28日 21時
