少女、刀剣と成りマフィアを目指す【REBORN】【刀剣乱舞】

信念：4 ページ4

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「なに言ってるの、きみ」
「あなたの心にほれたんです、なにもかもよせつけないそのつよい心に」

よく分かっていないのか、警戒を解かずに首を若干かしげる彼に分かりやすく説明する
彼はきっと、団体でわいわい騒ぐ人ではなく一人で戦い行動する人なんだと思う。前にそういう人がいたから分かるんだ

でも、彼はその人と違いもっと本能と理性を共存させた思考と心を持っていて、それが彼の持つカリスマ性を引き立てるんだろう
だって少し目を吊り上げながらも、冷静に考えられているから


「ふぅん、つまりきみはぼくにしたがいたいの？」
「……それとは、またちがうんです
あなたにしたがうのではなく、あなたといたいのです」
「まるでこくはくみたいなこと言うね」

薄く笑いながらそう言う彼に、少し警戒が解けたのかと嬉しくなる
確かに告白にしか聞こえないだろうこの言葉。でも、私と彼はきっとそう捉えてなくて、彼にしっかりと伝わっていて、それが何だか凄いものに思えた


私は彼と、友人になりたいのだ
彼に何かあったとき、無条件で心配したり喜んだり支えたり支えられたり出来る関係になりたいのだ

従者であれば、きっと彼は支えることは許しても心配したり共に喜んだりすることは許さないのだろう、許せないのだろう
ならば私は従者に最も近く、しかし限りなく遠い友として側にいよう


私はそれが出来れば、きっと貴方を主として、友として扱えるから



風が吹く、遠くにいる子供の声、私の唾を飲み込む音がやけに鮮明に聞こえる、彼の静かな目から、顔から目が離せない
まるで彼の一挙一動を監視するかのような私を見て微笑む貴方に、何処か落ち着き、歓喜し、次の言葉を待つ

「いいよ、きみはおもしろそうだ
ただぼくたちの関係は、ふつうじゃない。それだけは覚えていてね」
「っはい、ありがとう、ございます…！！」


涙を流しかけたけど、我慢する
多分私は彼に心を奪われて、これからも彼以上に敬愛する人はいないんじゃないかな

「よろしくおねがいします、ひばりさん」
伸ばした手は何も触らない。うん、これが彼を信じる理由なんだろう



………そうだ、決めた
私はこれから、自身が信じる人を見極めていこう。そして、その人をずっと信じ続けよう
私の信念は、信じるものを守り通すことだ


貴方が見てもかっこいいと思える人になるため、頑張ります
だから見守っててください、神様

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