感謝を届けるために。 ページ6
丁寧に、丁寧に。
私の気持ちが、伝わるように。
私の感謝の気持ちが、届くように。
一つ一つに、想いを込めて。
シャム「A様、もうお風呂に入られては如何ですか?」
「わぁっ!シャ、シャムさん?!」
ドアの向こうからの声に驚き、大きく飛びはねる。続いて心臓の音が身体中に鳴り響いて、汗が出てきた。
シャム「……すいません、驚かせてしまいましたか?」
少しの沈黙の後、シャムロックが口を開いた。
ドア越しでも落ち込んでいるのが分かるほどの声にAは落ち着きを取り戻し、深呼吸をする。
「いえ、大丈夫です。もう少ししたら入りますね」
シャム「はい。では」
スタスタと戻っていく足音を聞いた後で、Aは盛大なため息をついた。
「バレなくてよかったぁ〜」
グンと伸びをして、改めて自分の正面にあるものを見つめる。それは、Aの初めての挑戦で、椿たちへの日頃の感謝がつまっているもの。
《一人につき一枚、サプライズであげる。》
感謝の気持ちを言葉だけでなく形で表したいと思い、考え抜いた結果、これをサプライズで皆にあげる、ということにした。
「まぁ、皆さんが喜んでくれるかは別として」
そう呟きながら、最後の一枚、
_____特に想いを込めた椿の分のものに、丁寧に手直しを加え始める。
「よし、もういいかな」
5分ほどして、Aは顔を上げた。満足感と達成感が、胸の奥から込み上げてくる。このゾクゾクするのが、いつもよりとても気持ちよく感じた。
「……あっ、お風呂入らなきゃ」
先ほどのシャムロックとの会話を思い出し、今まで使っていた用具を片付けて、Aは部屋を後にした。
「ありがとう」をこの絵に→←歳の割りには(とんでもなくどうでもいい話です)
186人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
葵 - 続きを読むのが楽しみです!更新頑張って下さい! (2017年7月4日 22時) (レス) id: c2fac8b8e1 (このIDを非表示/違反報告)
佐糖さん。(プロフ) - 葵さん» 初めまして、ありがとうございます^^ やっぱりコメント貰うと嬉しくなって効率が上がりますね(単純)私が日々妄想してきたラストまであともう少し!それまで私の妄想に付き合って頂けたら嬉しいです! (2017年7月4日 0時) (レス) id: bb39dbcc66 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 初めまして!夢主ちゃんと椿さんがどうなってしまうのか、気になります!更新頑張って下さい! (2017年7月3日 23時) (レス) id: c2fac8b8e1 (このIDを非表示/違反報告)
佐糖さん。(プロフ) - 狐灯さん» ありがとうございます。血は結構な量でしたよ、その時着てた服は下着まで血みどろでした^^まあ、「お、なんかいっぱい血出てる」としか認識してませんでしたけど…笑 夢主ちゃんがこれからどうなるのかは…なにも言えませんね笑詳しくはwebで!(なにも載ってないです) (2017年7月3日 1時) (レス) id: bb39dbcc66 (このIDを非表示/違反報告)
狐灯 - 死ぬほど…!?む、無理しないで下さいね…?お話、凄く好きです!これからどうなってしまうのか…気になります…!女の子が、何を選択するのか…また、椿さん達と笑える日々が来れば良いなぁ…って、思ってしまいますね…(苦笑) (2017年7月2日 22時) (レス) id: 9ad341cd76 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:佐糖さん。 | 作成日時:2017年1月15日 16時