＊マルコって意外と３ ページ8
ナ「ふうん、珍しいわね、マルコ隊長が動揺してるの。」
「そうなの？いつもあんな感じじゃない？」
Aには、マルコは割と口下手なイメージがあった。まぁそこまで知らないが。
ナ「それ、美味しそうね。今日は栄養とったらまたゆっくり休んでね。部屋まで送りましょうか？」
「ううん、大丈夫！そんなに部屋まで離れてないし。」
ナ「じゃあ、あったかいお茶持って行ってもらうように、キッチンに伝えておくわ。」
「うん、ありがとう！」
ナースと別れて、Aはそのまま部屋へ戻った。
ーー
コンコン
「はい？」
シャワーを浴びてすぐ、ベッドでまどろんでいたらノック音がした。
エ「おれだ、入っても良いか？」
「エース？いいよ〜」
エースが来るのは珍しいな、と思った。
エースは片手で紅茶が入ったマグカップを持って入ってきた。
エ「これ、お前にだってさ。体調は平気なのか？」
「ん、うん。ありがとうね。」
エ「お前がいないと張り合いねぇから、早く回復しろよ〜」
「なにそれ、理不尽」
エ「お？それ食いもんか？」
エースは目線をお皿に向ける。マルコが持ってきてくれたものだ。
「うん、ちょっと食べる？」
エ「え！いいのか？？でも…」
「いいよ、じゃあ私も食べる。」
体を起こし、ソファに座ったエースの隣に腰掛ける。
と、座った瞬間にまた頭がぐらついた。
「う……」
エ「おい…！」
「ごめん、ちょっとフラついただけ…」
エ「お前もう寝てた方が…」
「うん…」
私がベッドに寝そべると、エースは上にかけた布団を整えてくれた。
「ついこの間まで、あんなツンケンしてたのにね？」
エ「……うるせェな。」
照れくさそうなエースに、ふふ、と笑いが漏れる。
すぐにAがまどろみ始めると同時に、エースは部屋を後にした。
ーーー
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作者名：米留 | 作成日時：2020年4月26日 16時
