＊感情と欲望の狭間で５（18指定？ ページ5
「んっ…」
すぐそこ、廊下なのに……！！
知ってか知らずか、マルコの口づけは激しさを増して行く。
「……っっ…………んぅ…………！」
息が苦しく、抗おうともビクともしない。
その身体の細さ、妖艶な腰の反ったライン、いまだに潤んだ瞳、細い首筋……
全てがマルコのスイッチになってしまった。手を掴む手を少し緩め、Aがそれに反抗しないのが分かると
マルコは片手をAの腰に、もう片方の手を後頭部にあてて口づけを深くした。
(……くるし…！！！)
舌をしつこく絡ませ、時々優しくヌルリ、と
そして激しく口内を犯す。
(本当に苦しい……！)
訴えかけるため、マルコの背中をばんばん叩く。
見かねたのか、ゆっくり唇を離してくれた。
(ほっ……)
と安心したのも束の間
今度は先ほどのマークと反対側の首筋に噛み付き、そして激しく吸う。
「ひゃあ？！！！？」
思いのほか大きな声が出て、Aは乱れた息のまま、自分の口を押さえた。
船員が一人、廊下を通るが
状況を察してそそくさと立ち去る。
どのくらい時間が経ったかー
何十時間か、はたまた数秒のことだったのか
ようやくマルコの体が離れる。
力が抜けて膝から崩れ落ちそうなAを、マルコはなんなく支えた。
そのまま自分の胸元に押し当てる。
「……ばか！！！！！！！」
マ「あ〜……悪かったよい。」
自分でも謝ってばかりだとは思うが、これ以外思い浮かばない。
自分をコントロールできず、一番困惑しているのはマルコなのだ。
「わ、私……マルコがこんなにスケベなんて思ってなかったっ！！！腰も痛いし！！！わ、私、、、
もう、しばらく近づかないで！！！」
Aはグイグイマルコを廊下に押し出し、勢いのまま扉を閉めた。
マ「は…」
ーーーーーーーー
「あぁ〜〜〜〜〜！、」
なんでこんなことに…
だって、マルコががっつくから…！私昨日まで、男の人の裸もまともに見たことないのにー！
海賊が裸体を晒す(主に上半身だが)とは慣れっこだが、
慣れっこだからこそ、まじまじとは見ない。
その行為自体が、男を誘っていると思われる可能性もある。
Aは気持ちを落ち着けるために、スムージーを一口口に含んだ。爽やかで甘酸っぱい風味に、喉の奥がスッキリする。
好きになった頃はこんなイメージじゃなかったのに…！
私は、マルコが気になり始めた頃の出来事を思い返す。
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作者名：米留 | 作成日時：2020年4月26日 16時
