【ベイブレードバースト神】緑のアイツもカーライル【男主】 改

13話 ページ18

Aside

俺は倒れたまま、起き上がることも出来ずに、ただヒュッ・・・ヒュッと呼吸を繰り返していた。

父さんはどこかに行った。

バタン

父さんが帰ってきた・・・。

・・・え?

父さん、その担いでる子は誰?

緑の髪してるよ?

父さんと俺と一緒・・・っ。

あぁ、シスコッ・・・。

シスコはどうやら意識を失っているらしかった。

ドサッ

シスコが投げ捨てられる。


「ぅ・・・ん?」


だめだシスコ、目ぇ覚ましたらっ・・・。


「おぉ、起きたか」


バッとシスコが跳ね起きる。


「父さん!?」


次に自分の横で倒れている俺を見て、泣きそうな顔をする。


「兄貴ッ・・・!!!???」

「だいじょ・・・ゲホッ・・・ぉれ、は・・・だいじょ・・ぶ、だかッら・・・」


そう、今は俺なんかに構ってる場合じゃない。

父さんは本当に危険なんだ。


「オイ、俺無視してんじゃねぇよ!!!」


シスコに向かって拳を振り上げる父さん。

ダメだッ・・・。


「やめろッ・・・!!!!」


俺は動かなかった体を無理矢理動かして、目を瞑ったシスコの前に飛び出す。

ドガッ

鈍い音がして、頭から温い液体がつつーっと流れてくる。


「兄さんッ!!!」


シスコの悲痛な叫びを聞きながら、俺は意識を手放した。

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