白鳥沢の泣き虫姫

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五色side




俺は授業の休憩時間に

隣の席の松原に藤沢さんの事を

聞いてみる事にした




五色「松原」




悠香「何？」




冷たい目で俺を見てくる

うぜぇな…




五色「藤沢さんってどういう人？」




悠香「差別しない人

アドバイスが凄い上手い



ウチはダブルスの時

毎回喧嘩だったけどね」




へー




悠香「気になるの？Aの事」




ニヤニヤしながら言って来た




五色「ち、違ぇし！

チームメイトだから聞いただけだ」




悠香「"チームメイト"ね〜



多分だけどさ



前にAが五色の席に座ってた時に

言ったじゃん覚えてないけど

あれで五色の評価ガタ落ちだね」




は！？




五色「それ本当かよ」




悠香「さぁ〜」




こいつ…

「ウチは知りませんよ〜」

みたいな感じで言いやがって




これは直接藤沢さんに聞かないと




俺は部活が始まる前

準備をしている藤沢さんに声をかけた




A「藤沢さん！」




A「ﾋﾞｸｯ


は、はい」




背後から声をかけたのでﾋﾞｸｯと驚かれた




A「えっと…なんです



五色「俺の事嫌いですか？」



…？」




ザワザワと周りが騒ぎ出したが関係ない




A「な、なんで…そう…思ったんですか？」




五色「松原から聞きました」




A「ゆ、悠香ちゃんが！？」




この反応は図星だ




五色「どこが嫌ですか！

俺なおしますので」




ガシッと藤沢さんの肩を掴みながら話す




柴田「何してんだよ！五色」




俺は柴田の声で

藤沢さんの肩を離した時には

泣いていた




舞輝「Aさん大丈夫ですか！？」




他の１年が藤沢さんの所へ集まって来た




A「ｳｩ…ｸﾞｽﾞｯ…てか、この人誰…？」




え…




「「ﾌﾞｯ」」




天童「ぶぎゃははははははｗｗｗ」




大平「こら！笑うんじゃないよ」




嘘…認識されてなかった…？




五色「お、俺は１年４組五色工！

身長181.5

体重69.5

8月22日

好きな食べ物カレイの煮付け

牛島さんをこえるエースになる男です!!」




これくらい言えば覚えてもらえるだろ！




A「あ、思い出した」




おっ！




A「悠香ちゃんが毎日悪口言ってる子か」




え？




「「ﾌﾞｯ」」




天童「思い出したと思ったら

別な理由ってｗｗｗ」




ｸｿｯ…

天童さんにまた笑われた

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