白鳥沢の泣き虫姫

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舞輝side



白布「高塚は寮？」




舞輝「そうですね

俺ん家遠いんで寮です」




白鳥沢って

ほとんどが寮って聞いたんだけど




舞輝「寮じゃない人っているんですか？」




山形「いるぞでも寮の方が多いな」




やっぱり




牛島「藤沢がテニスで全国制覇したって

本当なのか？」




牛島さんの言葉で全員静かになる




天童「若利君それは禁句」




舞輝「本当です」




休憩中に俺はAさんから言われた

俺から皆に話して欲しいって




舞輝「Aさんから

許可は取っているので話します」




俺はリュックサックから

テニスの雑誌を何冊か出した




瀬見「うわっマジだ

藤沢の名前書いてある」




川西「しかもユースに選ばれてるって…」




雑誌を見る皆




五色「だから藤沢さん

テニス部の人と仲良かったんだ」




山形「廊下でA見かけると

テニス部の奴らと話してたもんな」




白布「俺も見た時あります」




高校入ってテニス部と関わりあったんだ




大平「色んな大会で結果残してるんだな」




舞輝「そうですね

海外の大会に呼ばれたりして

そこそこ結果は出してました」




こうして雑誌を繰り返して見ると

本当に凄い人だと思う




寒河江「身長ちっちゃかったんだな」




赤倉「確かに集合写真あるけど

１人だけ小さいね」




舞輝「そうそう昔は小さかったんだよ

だんだん大きくなったね」




卒業以来あってなかったけど

意外と短期間で大きくなってた




天童「こうしてみると

俺らヤバい子と練習してたんだね」




ｼｰﾝと皆黙った




舞輝「Aさん本当に

高校からバレー始めたんで

色々アドバイスしてやって下さい」




山形「そのつもりだ」




川西「初めから出来る奴なんて居ないしな」




天童「も〜Aちゃんも

最初から初心者ですって言えば

色々教えてあげたのに」




大平「簡単にそんな事言えるわけないだろ」




天童「そりゃあそうか」




牛島「だから藤沢はあんなに必死だったのか」




舞輝「必死？」




天童「Aちゃんね

若利君のボール取れないからお願いして

毎日対人パス一緒にやることになったんだよ」




舞輝「Aさんああ見えて

負けず嫌いな所ありますからね」




中学の時もチーム内で試合して

負けたら勝つまで何度もやってたな

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