白鳥沢の泣き虫姫

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〜過去〜




中学校１年の時

俺がまだ雪ヶ丘中学校に入ってない時の話だ




夏の大会で準決勝敗退

俺は人気が無い所で泣いていた

俺は小学校でテニスと出会い中学校でも続けた

ダブルスは惜しくも

準決勝敗退という結果に終わり

監督にも散々言われた




「ミスをすると

お前はすぐペースが乱される」




そんなことは自分でも分かってる…

そこが俺の癖だって




「何泣いてるの？」




そこで声をかけたのはAさんだった




舞輝「何でもねーよ！」




A「試合で負けたからでしょ

君の試合見たけど


力で何とかしているせいで

ペースが乱れている

そんなんだったらいつまで経っても

成長出来ない」




ｽﾞｷﾞｯ！！！




舞輝「お前に！俺の何がわかるだ!!



…ﾊｯ！…」





今まで

目を見てなかったから気付かなかったけど

今まで見た事の無い目がオッドアイ

片方が水色と赤色




俺この人

どっかの試合で見た時がある…

誰だっけ…




すると




「あー！やっと見つけた！！

こんな所で何いしてるの

決勝戦始まるよ！！！」




A「悠香」





悠香…？

今来た人見た時ある




A「ご、ごめん…」





２人はどこかへ行った

俺もその後は決勝戦を見るために

試合会場へ戻った




「今のサーブかっけー！」

「本当に中学生かよ」




会場はやけにさわがしい




「舞輝！遅かったな！

見ろよあの女子の団体の決勝

めっちゃすげーんだぜ」




言われた方向を見ると

さっき俺に話しかけた奴がいた





舞輝「何でアイツが決勝戦に…」





「ん？舞輝お前…藤沢ちゃん知ってるの？」





俺が藤沢ちゃんって誰？

と聞いたら驚かれた




「は〜？？？？？

おまえばかなの？

雪ヶ丘中学校って分かるよな？」




舞輝「…知ってる

女子めっちゃ強い所だろ？」





「そこのエースの１年の藤沢A！

"コート上の泣き虫姫"」




な…泣き虫姫！？




舞輝「ど？どういうこと？」




「普段は泣き虫何だけど

コートでは人が変わったように強いの！」




舞輝「そんなに強いんだ…」




「ほら今からサーブ打つみたい」




ボールは高く上がりサーブは一瞬で

相手コートに落ちた





「なんだ今の！一瞬だな」




観客の声がかなり盛り上がった




「いいよな〜あんなサーブ打てるなんて

あれで中学校から始めたらしいぞ」





嘘だろ？…

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