白鳥沢の泣き虫姫

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Aside




柴田「他の奴に知られたくない事

誰でも１つ２つあるだろ」




勇君…




舞輝「え？

皆さんに言ってなかったんですか？

Aさん




俺てっきり皆さんに言ってたと思って…」




柴田「Aちゃん

今日の対人パス俺としようか」




私は頷き

今日はできるだけ勇君といる事にした




＿＿＿＿＿
舞輝side




Aさんを傷つける気なんてなかった

泣きそうな顔をしていたAさん




練習中Aさんを皆見ていた




休憩になり俺は１人１人にドリンクを渡す




舞輝「Aさん？」




Aさんだけドリンクを取りに来なく

見当たらなかった




柴田「Aちゃんならトイレ行ったよ」




あ、トイレか…




悠香「舞輝！」




外から顔を出し手を振る悠香さん

俺は急いで駆け寄った

悠香さん白鳥沢に入ったんだ





舞輝「悠香さんお久しぶりです！」




悠香「久しぶり〜身長伸びたね

アメリカどうだった？」




舞輝「ハンバーガーめっちゃ美味いです」




「いーなー」と言われた




悠香「Aは？」




あ…




舞輝「トイレです




あの…悠香さん…」




悠香「どうした？」




俺は皆がいる前で

Aさんがテニスで全国制覇をした事を

話してしまった事を言った




「最低！」って絶対に言われる…




悠香「ま、いいんじゃない」




怒られると思ったけど

怒られない事に驚いた




悠香「Aさ

いつその事言うか迷ってたらしいよ」




そうだったんだ…




悠香「A」




ちょうどAさんがトイレから帰って来た




舞輝「Aさん…その…ごめんなさい」




A「あ、もう大丈夫だよ

てか逆に言ってくれてありがとう




言うタイミングなかったんだよね

いや〜気持ちスッキリした」




清々しい顔のAさん




舞輝「これドリンクです」




A「ありがとう」




ｸﾞﾋﾞｸﾞﾋﾞと飲むAさん

よっぽど喉乾いてたんだ




俺はこの人に出会えたから

テニスが上手くなった

感謝してもしきれない

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