白鳥沢の泣き虫姫

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山形「獅音」




大平「どうした？」




山形「A遅くないか？」




大平「言われてみれば遅いな」




天童「寄り道でもしてるんじゃないの？」




山形「Aはそんな事しねーよ」




瀬見「天童だけだぞ

そんな事するの」




天童「え？！そうなの？」




みんなが頷いた




天童「ひどーい」

すると遠くの方から

こっちに向かってくる集団が見えてきた




天童「女テニじゃん」




女テニのキャプテンがこっちへ来た




「お〜お前ら」





瀬見「藤沢見てねぇか？

えっと…

身長は１６０くらいでポニーテールの」




「あ〜Aならウチらと一緒に来たよ

Aの前走ってた子が見てなくなって

迷子になりそうだったから一緒に走って来た」




皆ほっとする




牛島「助かった」




Aがダッシュで走って来た




A「遅くなってすみませんでしたっ!!」




勢いよく頭を下げる





「すみません！すみません！すみません！」

と何度も謝り泣くA





「Aも謝ってる事だしさ

許してやりなよ」





＿＿＿＿＿
Aside




はぁ〜………………

高校入ってからいい事なんて１つも無い…




ロードワークが終わり

体育館に戻る為に最後を歩く




赤倉「大丈夫だった？」




あ！この子は赤倉君だ

自己紹介の時に隣だったいい子！




A「女テニの先輩方が助けてくれたから




あか、赤倉君はどこら辺走ってた？」





よし！よし！目を合わせて話せたぞ！




赤倉「(目合わせてくれた)

俺は中間あたり走ってるからさ

明日一緒に走らない？」




誘われた！

やっぱりいい子だ

１年生めっちゃいい子多くない？

あ、でもおかっぱ頭の人はちょっと…




寒河江「おーい赤倉」




呼ばれていちゃったよ

まだ返事してないのに…




その日の帰り道




悠香「迷子になった時には

笑いそうになったｗｗｗ」




隣で笑っている悠香ちゃん

私だって好きでそうなったわけじゃないのに…





赤倉「Aじゃあね」




赤倉君ともう１人の子が通り過ぎた




A「ば、バイバイ…」




すると




悠香「赤倉君？の隣

寒河江勇将じゃん」




A「友達？」




詳しく聞くと悠香ちゃんと同じ４組らしい




A「どんな子？」




悠香「さぁ〜五色とはつるんでない」





五色？あ〜あのおかっぱ頭の子か

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