第950話 明日は。【CM Side】 ページ10
【CM Side】
[]は韓国語↓
CM「〜♪君だけに逢いたかったよ」
熱いシャワーを浴びながら
まだ耳に残るこの曲を鼻歌に歌っていた。
Aは来てくれてたかな…
来てくれてたなら本当に嬉しいけれど
たくさんのファンの中にいて
大丈夫だったかなぁ…
ちゃんと頑張って来てくれたのかなぁ…
YC[本当にシングル出す？(^^)]
CM[！？汗]
びっくりして目を開けると
ユチョンヒョンがドアの上から
僕の方を覗いていた。
髪を洗ってるのに目を開けたせいで
泡が目に入って、しみて痛い…(汗)
YC[その曲、そんなに気に入ってくれてるなんて嬉しいなぁ〜(^^)]
CM[覗きなんて、趣味が悪いよ？汗]
YC[シャンプー貸ーしてっ♪]
CM[……]
ユチョンヒョンは僕から
シャンプーを受けとると
ご機嫌なまま隣の
シャワールームへ入ってく。
YC[腹減ったなぁ〜！今日は久々に、いつものバーに飲みに行こうか(^^)]
CM[なんか、元気だね。疲れてないの？]
YC[全然元気じゃねぇよ(笑)]
CM[ぉん？笑 どこが元気じゃないの？笑]
YC[あのバカップル見るの、うんざり(笑) だからこっち来ちゃった。]
CM[んー…]
YC[〜♪]
僕はシャワーを終えると下だけ着て
タオルを首にかけ先にバスルームを出た。
CM[ヒョン、僕、今日は飲みに行くのやめときます。]
YC[え？]
今回のツアー中、いつもどこか
元気がなかったユチョンヒョンは
日本に着いた途端、急にこの空元気。
その原因は…
YC[……はぁ…]
CM[……]
そしてきっとこのため息の原因は
僕に聞きたくても
聞けないでいるだろうAの事…
CM[今日、来てくれてたかなぁ。]
YC[…知らないの？]
CM[んー…僕はエスパーじゃないから、わからないよ(笑) 返事も相変わらずだし。]
YC[そっか…]
CM[でも、きっと応援してくれてたんだろうなぁーって思う。]
YC[……]
CM[今日はAの所も行かないよ。ご飯食べて、真っ直ぐ帰ります。今日は来てなくても、明日は来てくれるかもしれないし…]
YC[……]
僕は楽屋に向かい
真っ先にケータイをチェック。
CM[……]
…Aは何度こんな風に
寂しい気持ちを味わって来たんだろう…
Aからの連絡は
待っても待っても届かなかった。
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作者名：natsu
| 作成日時：2012年4月28日 3時
