Begin...【changmin】4 (ページ35)

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ep185 ページ35

３人にメールを送ったあと
私は大事に閉まっていたメモを
引き出しから取り出した。

ユノ。

いちおう連絡しておこうかな。

念願のライヴ。

「おめでとう」の意味をこめて。

でも本当にサヨナラライヴだったら…？

私はユノにメールを送った。

３人に送ったみたく報道には触れずに。

『おひさしぶりです。Aです。
げんきにしてましたか？
ずっとれんらくしなくてごめんなさい。』

A「……」

短いメール。

こんな内容のないメールに
ユノは返事をくれるのだろうか。

その日の夜に、返事はきた。

『ほんとうにひさしぶり！
Aさんはげんきですか？
ずっとぼくは Aさんのメールを
まっていたんですよ。
ぼくたちはあいかわらずモデルとか
ドラマのしごとをやりながら
げんきにしてますよ。
あれからじむしょと３にんと
はなしあいをして、あうのはだめだけど
かんしのまえなら３にんとはでんわを
できるようにはなりました。
たまにまえみたいに、テレビでんわで
ユチョンのピアノで５にんで
うたってます。
これもAさんのおかげです。
ほんとうにありがとう。』

あの私の短いメールに
長い長いユノの返信メール。

私のメールを待ってたって事は
ユノはあの日の罪悪感があったのかな。

チャンミンとの別れは
私が選んで、望んだことなのに。

その罪悪感の証拠にメールの最後に
「チャンミンもげんきですよ～！」と
ユノと２人で肩を組んで
ピースしている写真が添付されていた。

A「……」

久しぶりに見るチャンミンは
顎のラインがシャープになって
痩せた印象があったけど

肩や胸板は筋肉がついてたくましくて
着ていたＴシャツがきつそうなぐらい
二の腕はパンパンだった。

髪型はあの頃と同じで短く
前髪は長めで横分け
ゆるいパーマのかかった茶色。

また一段と男らしく、でも色気も増して
写真を見ただけでドキドキした。

別人のように、成長していくチャンミン。

だけど真ん丸のやさしい瞳も
眉毛をハの字にして笑う笑顔も
変わってなくてほっとした。

ピースサインの左手には指輪はなく
代わりに首元のネックレスに
そのペアリングがかかっていた。

薬指にはうっすら指輪の日焼けの跡が写っていた。

愛しいなぁ…

写真を見ただけで
チャンミンをまだこんなにも
愛してる自分に気づく。

胸が苦しいよ…